【Y元の引っ越し】

 

土曜日に田舎に帰ろうかと思っていたら大雨で、(withカミナリ) その日の夜は部屋でじっとしていた。翌日の日曜日は雨も上がり、朝の内は曇っていたけど、だんだん晴れてきた。

朝起きて、そんな外の様子をちょっと見て、「帰ればよかったかな〜」なんて思いながら、もう少し寝足すかなとベッドに横になりうとうとしていると、同僚の「Y元」から寮の内線でコールがあった。

「F本さん、今日ちょっと徳山まで連れてってくれない?」

「ん?どしたん。」

「下松の現場に行くことになってね、泊まるトコは徳山なんだけど荷物運ぶ足が無くって。」

「ああ、ホンマ〜。ええよ。何時頃行くん?」

「10時頃出る?」

「わかった〜。オッケ〜。」


10時になり、ぼくの車で引っ越し開始。と言っても荷物は段ボールひとつと掃除機だけ。

「あれ?こんだけ?」

「うん。すこしは持って行ってるし、まあ必要最低限の物だけ持っていこうと思って。」

「ふ〜ん。でもテレビとかは?」

「テレビは徳山の宿舎にあるから。」

「ああ、こっち(広島)の部屋も完全に引き払うって訳じゃないのね。」

「そうそう。まあ倉庫代わりみたいになっちゃうけどね。あっそうだF本さん、ちょっとWINS寄らない?」

「WINS?ああ、競馬か。馬券買うん?」

車を駅方面に向けた。


 

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