昔東京にいた頃お世話になった元上司のKさんから、ふらりとメールが届いた。ついにKさんもメールを使うような時代がきたんだなあと、感慨深く内容を見てみると、「遊びにおいで、釣りをしよう」という嬉しいメッセージだった。

東京にいた頃はよく二人で千葉県沿岸をせめていたが、転勤でKさんと離れてからはめっきり釣りに行く回数がへってしまっていた。( Kさんは広島・山口沿岸をせめてたみたいだけど )

広島でも連れだって何回か釣りに出かけたけど、最後に行ったのはいつだったか忘れてる位前のことで、大方一年以上にはなるのかなぁ。とにかく久しぶりで、懐かしくもありました。

Kさん夫婦の間には、かわいい赤ちゃんがいる。七ヶ月になる女の子で、まだ自力では歩けない。小さなタッパーのの蓋と、コースターがお気に入りのおもちゃのようで、それらをポイッと投げては拾ってもらいまた投げる。時々それを舐めるので、一応拭いてからまた渡す。渡すとまた投げる。どうやら遊んでもらっているのはぼくの方らしい。かまうとにこーっと笑う。かわいい。

まだ一緒に釣りに行くには若すぎるので、奥さんに子守りをしてもらって、釣りにはKさんと2人で行くことになった。


最初、昔一緒に行ったことがある倉橋方面に行って投げ釣りをしてキスでも狙おうかと言ってたが、車中でいろいろ話すうち、Kさんのよく行く床屋の親爺さんが「浜田道を通れば1時間くらいで山陰まで行けるよ」と言っていたという話が出てきて、急遽車を反対方向に向けて山陰を目指した。

中国山地を越えるとき少々雲行きがあやしかったので、カッパを買わないとヤバイかなとか思っていたが、何とか持ちこたえてくれた。途中で買った釣り雑誌を参考に、とりあえず三隅町までいってみた。

三隅と言えば発電所の工事があったとき一年くらい住んでいたところで、懐かしさの余り元宿舎のあった所を通ってみたら、すっかり木々草々にその場所は占領されてしまっていた。二年経って人が入らなきゃこうなるか。

さて、その宿舎跡を通り過ぎて少し行くと海が見える。さらに300mくらい進んで、砂浜の海岸沿いに車を止めた。

 

 

砂浜と言うよりは砂利浜か。雲行きは依然怪しいが、とりあえずアオイソメの投げ釣りでスタート。軽く当たりはあるが、どうもアイツのような気がする。

 

あう〜。やっぱり。

しばらくねばったが、釣果が上がらなかったので、切り上げて発電所近辺に行ってみることにした。

 

 

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