釣り場に着くと先客がおられました。この人はロープを伝って下りてきたらしい。
以前いい思いをしたことでもなければ、このような秘境へはなかなか来られませんよ。しかし今日はさっぱり釣れないとのコト。お魚さんも三が日でお休みなんでしょうか。
少し一服した後、親父殿に竿と仕掛けを借りて、入江方面に糸を垂らしてみました。
今日は西風。ここは岬の東側で、波はそんなにありません。岩場に沿ってちまちま探りを入れていると、ウキがスーッと沈んでいく。ピッ、と合わせて竿を立てると小さな律動。そのままリールを巻き上げると、ベラが掛かっていました。
今日のところは勘弁してやろう。リリース。その後何度かアタリがあったけど、みんなベラ。ベラばっかし。
いや、嫌いじゃないんですけどね。今日はベラはリリースしようと思っていたので。もしもボウズになりそうになったら、この近場にカサゴの巣がある(親父殿談)ので大丈夫。
足元狙いでなかなか状況が好転しないので、入江の真ん中辺りにある瀬に向けて竿を振ってみました。
と、すぐにアタリがあり、ピッと合わせる。
失敗、バラシ。
「チイッ。」
もしかして、チヌ? なんて思いながら再度竿を振る。
数十秒か、それとも数分か、しばし待った後にウキがスッと沈んだ。チヌなら一発目の軽い沈みで合わせるとバラしてしまいがちなので、少し様子を見る。
浮いてこない。
合わせる。
と、こいつでした。メバル。こいつはリリースしません。
「あそこか〜。」
ニヤニヤしながら同じポイントに竿を振る。が、結局この日はもう一匹だけしか釣れませんでした。残念。
その後、親父殿から重大発表あり。
「ブラクリ(カサゴ用の仕掛け)持ってくるの忘れた。」
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程なくして撤収。まあ、ボウズじゃなかったからいいっす。
例年だとこの時期はグレがいるはずなんですけど、どうしちゃったのかな。