いかだで釣りをしようというのは、T田くんの提案だった。

きのさん、そしてぼくもいかだ釣りの経験はなく、興味はあったのでその案に乗ることにする。

 

いかだには、釣具屋に申し込んで地御前の港から渡し舟を出してもらう。行きしなにぼくらの他にもう1グループ(2人)いた。船の中に、一畳ぐらいの木の板が十数枚積み上げられていたが、これがなんなのか、いかだに到着するまで分からないでいた。

最初のいかだに着いて、その2人組が先に下りた。想像と違っていたのはそのいかだ。いかだの上って何か敷いてあるかなんかで、自由に往来できるものと思っていたよ。実際は、太い竹をクロスに組み上げたもので、足を踏み外すとドボンと海に落ちてしまう。

ここで、さっきの板が役に立つというわけです。ぼくらの割り当ては確か5枚だったと思う。といっても共有の荷物置き場とか通路として2枚使ったから、実質釣り場の足場として使うのは1人1枚ね。

 

 

えさはアオイソメ。後から考えたら、エビもありだったかもしれない。「メバルはいないよ。」と、釣具屋に言われてたので、まあカレイとかキスとか、チヌとか狙いで。つーか、いかだ釣り初めてだから、大方は釣具屋の言うことをおとなしく聞いて、仕掛けとかそろえたわけであります。

 

釣り初めから程なくしてきのさんの竿に大きなアタリが!

 

 

「グチ」でした。ぐーぐー鳴くので、「ぐーぐー」とも呼ばれたりしていますこの魚、さぞかしいい引きだったでしょう!だいたい斜めにしないとクーラーに入んないっすね。ぼくもがんばろうっ。

といいつつなかなかアタリが来ない。「やばいな。」と思い始めた頃やっとアタリがちろっときた。

「ん?釣れてんのかな?」

 

 

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