1号機の火入れ式が終わりしばらくして、管の中の掃除が行われた。といっても、管の中に入ってほうきとちりとりでするのではなく、蒸気の圧力でゴミや錆とかを吹き出すのだ。

写真の蒸気が出ているところがその出口。この中にゴミとかを溜めるんだろう。これは仮設の設備で、今はもう無い。2号機は6ヶ月位の差で工事が進められているから、このフリーブローが行われるのは2000年の春ぐらいかなあ。

何十分かの間隔で各々1分程度蒸気を噴き出すんだけど、その前には予告の放送がある。

「フリーブロー ○○分前」

最初聞いたとき、退避しなくていいのかなと思った。

「10秒前・・・・・・3、2、1、ブロー」

この後蒸気が噴き出し、轟音が鳴り響く。塔屋内で墨出しをしていたら、音が凄くて相方の声がちっとも聞こえない。相手の耳元で絶叫してようやく伝わるといった感じだった。一度管から2m位の所で作業をしてたときにフリーブローがあった時は、さすがに鼓膜が破れるかと思った。とりあえずタバコのフィルターを耳に詰めてみたけど、あんまり意味が無かったような気がする。

 

 

80mの屋上で作業してるときに見上げて撮った写真。まるで雲のようです。ただ、雲と違ってすぐに消えちゃうけど。

1週間位でフリーブローは終わり、仮設配管等の撤去が行われた。もう一度蒸気が勢いよく上がるところを見てみたいけど、2号機の時にはもうこの現場にはいないだろうから見れないな。 ( っていたらどうしよう (^o^))

 

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