T下さんの現場では、総合工事部の所長クラス社員が集まって施工検討会が開かれていた。そこにボロいポシェットを1万円で買ってくれという人が現れる。所長のT下さんは「今、仕事中だから。」と言って帰ってもらったが、「また5時過ぎに来る。」と言う相手。

T下さんはとりあえずT口部長に報告と相談をする。その時部長は「私が行って話をする。」と、返答したらしい。


しかし、来たのはT口部長ではなく、警察だった! たまたま巡回に来たということらしかったが、そんなわけ無いじゃない。T口部長がたれ込んだとしか考えようがない。

「そういうやり方するんか。」と言い残し、引き取られていく相手。


マズイやり方だ、と思う。これでは遺恨を残す事になるだろう。最悪、警察を呼ぶのなら、その意志を伝えてからにすべきだ。T山さんの言うようにのらりくらりとやり過ごすのも手だったかもしれない。警察を呼ぶというのは最後の手段で、しかしいきなりその手段をとってしまって現場のみんなはさぞかし面食らったことだろう。T下さんの立場、まるでないじゃんか。

一連のコトの後、T口部長が現場に現れ、「マニュアル通りでしたね。」と、のたもうたらしい。開いた口が塞がらないみんなの様子が目に浮かぶようだ。

まさかこれでコトが収まったとか思ってるんじゃないだろな・・・・・・。