(77話)

一休寺(酬恩庵)

ところ          京都府京田辺市薪里ノ内 

わが国の有名な禅僧といえば、一休禅師と白隠禅師であろうが、この二人とも反骨精神の
塊のように見える。。後小松天皇の皇子一休禅師と醍醐天皇の皇子空也上は時代が違え
ど風貌は天衣無縫で反骨派であった。
一休さんといえばテレビ漫画の可愛い利発な小坊主が目に浮かぶが、88歳にて天滅する
まで波乱万丈の生涯・・・・・
一休禅師、名は宗純。争乱の時代にあって六歳で出家なみなみならぬ禅の修行を積む。生
涯を通じて鋭い社会批判に徹し、庶民のなかに分け入り民衆禅を説いた臨済宗の高僧ある
人生の大半を一所不在の生活で過ごし名声利欲を離れて禅の民衆教化に尽くした。
38歳の頃、亡くなる直前の実父・後小松上皇と1度だけ面会したことが記録されているが
その間庶民の間で一休の人気は高まり、生き仏とみなされるようになり、また浄土真宗の
中興の祖である蓮如とは深く親交し、互いにその凄さを認め合っていました。
81歳の時、一休は応仁の乱などの戦乱ですっかり荒れ果てた大徳寺の再建の為、その住
職に任命されます。庶民に人気のある一休の名前を利用して再建資金を集めようという朝
廷の策であり、むろん大徳寺の住職というのはこの当時単に名前だけですので、実際に一
休が大徳寺に住むことはなく、相変わらず粗末な小屋で生活を続けました。しかし、このこ
とにより、一休を紹介する人はまず「大徳寺47世住持」の肩書きをつけた。
 
大徳寺の酬恩庵に一休が居り、新珠庵に茶道の開祖である 村田珠光が居た。茂吉(村田
珠光)は生臭坊主で、五戒を犯し追い出され一休のところにへと転がり込んだ。よく居眠りを
していたので、お茶を飲むと眠くならなくなるということから、茶道に徹しろと一休に言われた
[村田珠光→武野紹鴎→千利休へと伝えられた茶道]
 
大徳寺の僧がもちの入った小豆汁を供したところ「善哉此汁(よきかなこのしる)」と言ったこ
とから、今の善哉「ぜんざい」の名になったという。
 
約600年前から、一休禅師が考案し作り始めた一休寺納豆は、粘り気のない乾燥した塩味
が特徴の納豆、大徳寺納豆は、一休寺から一休禅師が伝えたものでほぼ同じものです、住
職が納豆を作り続けています。
* あったかいご飯に一休寺納豆を乗せてお茶漬けにすると絶品!
* 酒のあてに絶品
箱入り  大・¥2100〜中・¥1400〜小・¥780
 
逸話
ある時にはよれよれの汚い法衣を着て朱塗りのさやの刀を脇に抱えて待ちを歩いたそうで
す。町人が不思議に思って「和尚様、なんで朱塗りの刀など持っておるのですか」と訊ね
ると、彼はその刀をサッと抜いて、(実はその刀は、さやばかり朱塗りで豪華だが刀身は
竹みつの模造刀)「最近の偉い坊主はこの竹でできた刀と同じだ。キラキラした袈裟をか
けて一見外見は派手で立派だが中身は何の役にもたたん。さやに入れて飾っておくだけし
か使い道がない。」としたそうです。
 
正月で皆が浮かれる中、一休禅師よれよれの法衣を着て寒風の中棒に骸骨をさして歩き
「元旦は冥土の旅の一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし」
(年をとるほどに あの世は近い骨になる前に目を覚ませやることが在るだろう)
 
池から大きな鯉を救い上げ、まな板のせて包丁で切ろうとした。驚いた弟子が聞くと。
「なに!!。私はどうも身体が衰え、経を読もうにも声が震えてなりません。それで、鯉に引
導をわたして食おうと思います」
「で〜、何と引導をわたすのですか}
一休は鯉の背中をさすり、
「汝は生木のようなもので、活かそうとすると逃げてしまう。もう一度水のなかで泳ぐよりは、
愚僧の腹に入って糞となれ。喝!」
というと、弟子たちが驚いて見守るなか、鯉をパクパクと食いはじめた____。
禁じられた魚(乾鮭)でも枯木のようなものはよく鯉は生きているからいけない、表面ではで
は聖人を装いながら、裏では金欲や女犯、男色が横行する佛教会の風刺している。
 
晩年の一休は旅芸人をしていた森(しん)という盲目の女と知り合い、愛を深めます。森は約
10年にわたって一休の世話をしました。この時期、一休はまた漢詩集「狂雲集」をまとめてい
ます。そして文明13年、大燈国師の命日に、森や幾人かの弟子に看取られてこの世を去り
ました。他に「自戒集」
 
親交のあった蓮如は親鸞の教えの肉食妻帯をさらに広め70才で五番目の妻(21才)を
子供五男・二女もうけ27人の子供達で浄土真宗の勢力拡大の基礎を築いた、義政も子沢
山なら応仁の乱も起こらず、秀吉も安泰であっただろう、家康は察知して難の逃れた。??
辞世句
濛々淡々として六十年
末期の糞をさらして梵天に捧ぐ
借用申す昨日・昨日、
返済申す今日・今日
借りおきし五つのもの(地水火風空)を四つ(地水火風)返し
本来空に、いまぞもとづく

HOME *** *** NEXT