(147話)

桂離宮

ところ       京都市西京区桂御園1?1

桂の地は、古くから貴族の別荘地として知られ、平安時代には藤原道長の別荘があったこの地は
嵐山共に風流な観月の名所としても知られていた
智仁親王は幼少時に豊臣秀吉の養子となるが秀頼誕生で解消され、のちに兄・後陽成天皇からの
譲位の申し出も徳川家康の反対で潰えたが反骨精神で幕府の日光東照宮に対比して造営されたの
が桂離宮八条宮家2代の智忠(としただ)親王(1619年 - 1662年)に引き継がれ、数十年間をかけて
整備された。
江戸初期の造営当初の庭園と建築物を遺しており、当時の(王朝)文化の粋を今に伝えている。回
遊式の庭園は日本庭園の傑作とされる。また、建築物のうち書院は書院造を基調に数寄屋風を採り
入れている。庭園には茶屋が配されている。日本建築の不朽の名作として、ドイツの建築家ブルー
ノ・タウトによって賞賛され、広く海外の建築家やデザイナーに影響を与えたと言われる建築および庭
園、簡素で緻密に計算された庭園と建築物は四季を堪能出来るように造営されている。
もとは桂宮家(八条宮家消滅)の別荘であったが、現在は宮内庁京都事務所により管理されている。
 
回遊式庭園には、桂川の水を引いた池を中心に、茶屋、築山、州浜、橋、石灯篭などを配している。
茶屋は松琴亭(しょうきんてい)、賞花亭(しょうかてい)、笑意軒(しょういけん)、月波楼(げっぱろう)
の4棟があり、他に持仏堂の園林堂(おんりんどう)がある。
州浜の尖端に石灯籠(灯台)――という単純な構図ですが、これぞ日本庭園の最高峰の美しさです。
池の一部なのに、海のような拡がりを感じられるのも不思議。古書院の月見台池に月を写し観月の
名所としても知られ「月の桂」を象徴している、回遊式庭園で在りながら盛り土や植木(住吉の松)で
視覚を遮らせ 一つの空間を造っている武士(徳川)を拒む建築物あり同時代に日光の東照宮と対
比した佇まいを示している。
松琴亭は、桂離宮で最も格の高い茅葺入母屋造りの茶室である。一本の切石を渡した橋を渡ると
松琴亭である。橋を渡る手前から松琴亭屋根の妻に「松琴」の扁額が見える。後陽成天皇の宸筆で
、銘は拾遺集巻八雑上の「琴の音に峯の松風通ふらし・・・・・・」の句から採られている。にじり口の
内側は三畳台目(茶室用の畳)の本格的な茶室で、遠州好みの八窓の囲いである。松琴亭外観は,
東、北、西の三方から眺めるとそれぞれに異なる風情が楽しめる。北側廊下の竈(かまど)構えと一の
間の床や襖の青と白の市松模様は大胆かつ柔軟な発想と創意によるもので、そのデザインは現代
になおいきいきと相通ずる斬新さをもっている。
高台寺(1606年創建)の『傘亭』『時雨亭』の束立ては垂直に支えているが、『月波楼』の束立ては、た
創りで400年も持っている。
 
桂離宮参観申込

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