(128話)

法雲寺(菊野大明神)

ところ              中京区河原町通二条上ル清水町364-1

浄土宗のお寺で、関白太政大臣藤原兼家の邸宅二條第の故地に建つ。庫裏の東には縁切りのご利益
で知られる菊野大明神があり、古くから良縁は結び、悪縁は切ると信仰されている。
菊野大明神の御神体は、深草少将が小野小町への百夜通いの時に腰掛けたと伝えられる石で、あと
一夜で果たせなかった少将の無念が、この石の傍らを通る男女の縁を切ると云われている。
他にも宇治の橋姫が腰掛けた石だという説もある。かつて、この石は三条東洞院(ひがしのとういん)
にあったことから、宇治から貴船の丑の刻参りの途中で橋姫が腰を下ろして休んだというのである。
いずれにしても恨みつらみが染み込んでいる石である。 縁切りの菊野大明神の隣には、豊川大明神
が祀られている。厄除けの霊験があり、実際数年前火災に遭い、祠が燃えたがご神体は無傷であった
という。法雲寺では、菊野大明神に縁切りを祈願し、次いで2度と悪縁に苦しまないよう豊川稲荷大
明神を詣でるのが通例となっている。

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