(121話)

寶樹寺

ところ        東山区本町11丁目201 

平安時代末期・平治の乱(一一五九年)で源義朝を破った平清盛は、源氏の報復を恐れて義朝の子
殺害を命じた、この時代親子兄弟でも何時立場が逆転するか判らぬ乱世・・・・・
常盤御前は、牛若ら三人の子を連れて大和に逃れていたが。常盤の母は京で平氏に捕らえられ、常
盤(三人の子)の所在を詰い問められて事を知り常盤は「自首して母を助けるべきか、三人の子を救
うべきか」悩んだが自首を決意し、後ろ髪を引かれる思いをしながら子を連れて京に戻った。
激しく雪の日、常盤は本町通にかかる「一ノ橋」にさしかかり一時。雪を避けるため、母子四人が道沿
いに立つ松の陰に身をひそめた。しばらく休んで歩き出そうとすると、守り本尊にしていた薬師如来像
が突然、石のように硬くなり。「私をこの地にとどめなさい。三人の子ことは守って上げるから心配しな
くても良い」!!・・・・・・・・
常盤御前は安心して平清盛の処に行ったご存知の様に常盤と子の命は救われた。後に牛若が成人し
て義経となり、平家を滅亡に追い込んだのも薬師如来の加護だと、寺の縁起は記されている。
 
門前に「子どもそだて 常盤薬師」と彫られた石碑がある。寺の秘仏である薬師如来像と子どもに
まつわる伝説と葛飾北斎筆と伝えられる「常盤御前雪除松(ゆきのけのまつ)図」が寺宝として保
存されている、「雪よけの松」は今は無く応仁の乱で焼けたとされる何しろ11年間も戦が続き京の
殆ど物を破壊してしまった米国でさえ爆弾を一個落としだけなのに銀閣に銀箔を貼れなかった義政
空しい政治力には後世残した。

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