(109話)

月読神社(安産石)

ところ 西京区松室山添町

朝鮮半島に遠征し新羅を征討した英雄的支配者、神秘的霊威力を示す巫女といったものであった、
神功皇后が神の子応神天皇を産む際にこの石で腹を撫でて安産したものと伝えられ、舒明天皇の
時代に月読尊の神託によって当社に奉納された。
安産の霊験があるといわれている水害を避けるため斉衡(さいこう)3年(856)に現在地(西京区松室山
添町)へ移ったという。
江戸時代には衰退し松尾大社の摂社となっているが朝鮮半島に遠征し新羅を征討した、神功皇后と
奇妙な関係に思える。境内は、江戸時代に建てられた本殿、中心に御船社聖徳太子社などから構成
されている月延石は三つあったとされ、それぞれ長崎県壱岐市及び京都市の月読神社と福岡県二丈
町の鎮懐石八幡宮に奉納されたと言われている。
 
日本書紀によれば、(487年)阿閉臣事代が任那に遣わされる途中、壱岐で月讀尊の神託があった
のでこれを天皇に奏上し月延石(安産石)もとは航海の大族である壱岐氏が壱岐島(長崎県)で
祀っていた航海の神。壱岐島から京都へ分祀されるにあたっては秦氏が関わった可能性が強いと
いわれている。壱岐氏は航海の大族 で、秦氏の新羅からの渡来活動に協力した親縁。秦氏 が、
渡来人たちの渡日ルートである韓半島→対馬→壱岐→九州の航海安全を祈るため、月読神の勧請
に応えたとされる。

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