ウィザードリィ2 リルガミンの遺産

ストーリー提供:ゆまさん

物語

ワードナの魔除けを取り戻す冒険から、数世代の時が流れました。

リルガミン(Llylgamyn)の王国は、グニルダ(Gnilda)の杖の守護と、この杖を取 り戻した勇敢な英雄たち(彼らの冒険はいつか語られることもあるでしょう)、そ してその子孫の賢明な指導の指導のもとで栄華を極めました。

しかし、その平和な時代も終わる時がきたのです。平和を乱したのは、邪悪なる者どもや、血生臭い戦乱ではなく、自然の力でした。地震、異常気象、津波のうわさが巷にあふれ返りましたが、それに耳を貸したのは最も愚かな者どもと、最も賢い人たちのみだったのです。しかしそれも、アルビシア(Arbithea)の植民地が津波により全滅し、リルガミンのグニルダ寺院が地震で崩れるまでのことで した。何かが、何かとてつもなくよくないことが起こりつつある。リルガミンの人々はこの事を悟ったのです。世界の終末を呼び立てる者まで現われました。

この混乱を解決する唯一の望みは、ル・ケブレス(L'kbreth)なる龍によって守られている神秘の宝珠のみ、リルガミンの賢人たちの考えは固まりました。その宝珠の力をもってすれば、毎日のように伝えられる災害の、真の理由を解き明かすことができるのです。賢人たちは英雄の子孫や、勇敢な冒険者たちを呼び出しました。受け継いだ先人の、あるいは自らの力と技で、ル・ケブレスを捜し出し、宝珠を勝ち取るために………

旅立つ前の、血気にはやる冒険者を前にして、カント寺院の僧侶が最後の予言を行ないました。僧侶は、飼い慣らしたクリーピング・コインを使って砂の上に六角形を描き、そして…

つぶやき……詠唱……祈り……成功!

「警告:ル・ケブレスの力は,この星の力そのものなり!」

冒険者たちは、もたらされた予言に多少圧倒されつつ、賢者の次なる言葉を待ちました。

「世に危機あらわるとき、リルガミンは常に自ら先頭に立ち、その危機に立ち向かってきた。今や、汝らがその先陣に立ち、人々を救うのだ。これぞ、リルガミンの遺産(Legacy of Llylgamyn) なり。汝らに幸運と、カドルトの守護のあらんことを(Good luck and may Kadorto smile upon you) 。」

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