ウルティマ 聖者への道

ストーリー提供:ゆまさん

ようこそ! 「ウルティマ」ワールドへ!

●「ウルティマ」は
パソコンRPGのルーツ

今から8年前の1981年。アメリカの若いプログラマー=リチャード・ガリオットさんは一つの新しいゲームを完成させました。これが、世界で最初に作られたコンピュータ・ロールプレイングゲーム(RPG)、「ウルティマ」でした。その後、シリーズ化された「ウルティマ」は、2、3、4、5と、毎回趣向をこらして登場し、常に世界のRPGシーンに強い影響をあたえています。

今回、ファミコンに移植された「ウルティマ−聖者への道−」は、「ウルティ マ4」をベースとして作られた作品です。この「ウルティマ4」は、発売当初すぐに全米トップランキングの一位となり、その後一年間もトップの座を守り続けたという超人気ソフトで、「ウルティマ」シリーズの中でも特に評価の高いゲー ムです。

8つの徳を中心に展開する究極(ウルティマの意味)の世界を、じっくり楽しんで下さい。

●日本の「ウルティマ」プレイヤーの皆様へ
<ロード・ブリティッシュ氏からのメッセージ>

「聖者への道」は長く、多くの危険が君を待ちうけているだろう。 しかし、迫る困難を克服していくことで、それ以上大きな”徳”をかちとるのだ。
旅の成功を祈る。

ロード・ブリティッシュ

Aspiring Avatars of the Japanese Empire,

Long is the road to Avatarhood that awaits you.Great are the perils you shall face.Yet I hope you shall succeed in accomplishing the tasks before you as the rewards are greater.

Good Luck on Thy Journey.

Lord British



アンクを手にしたとき、
キミは冒険者となった。

●プロローグ
やわらかい風が、キミの頬をなぜた。目をとじると、小川のせせらぎと小鳥のさえずりが、やさしく心の中にしみこんだ。木陰の茂みで、都会をはなれた旅人は、いつのまにか浅い眠りについていた。

突然、カン高い音が耳に飛び込んだ。驚いて起き上がると、前方にキラキラ輝く光のうずが見えた。うずはゆらゆらとゆれながらやがて小さくなり、消えると中心から何かを「カチャリ」と落とした。

キミは恐る恐るそこへ行ってみた。その地面には、十字架の上に輪をつけたような不思議な型の金属が落ちていた。それこそ、生命と復活を象徴する聖なる印”アンク”である。アンクをひろい上げると、閃光とともに、突然、幌馬車(ほろばしゃ)が目の前に現れた!

すいこまれるように、キミは幌馬車の中に入っていった。うす暗さの中に、テーブルを前に座る一人の人物が見えた。「私は占い師・ホークウインド。選ばれし者よ、おぬしのたどるべき道を占おう」。男は8枚のカードを手にすると、言った。「さあ、いざ占わん!」。

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