天地を食らう

激しい戦火の中、三人の男が立ち上がった。

時は後漢(昔の中国の王朝)、今から約1800年ほども昔、建寧元年のことです。力の弱まった後漢王朝の打倒をめざして、張角を中心に髪を黄色い巾でたばねた「黄巾賊」が各地で内乱を起こしました。

人々は不安と恐怖の中、「いつか誰かがこの乱れた世の中を立て直してくれるにちがいない」。そう願いながら毎日を送っていました…。

こういう時代を背景に、この乱れた世の中を救おうと三人の男達がたち上りました。

一人は、前漢景帝の血をひく劉備玄徳、そして劉備の国を想う心にひかれ義兄弟の契りを交わしたいずれ劣らぬ猛将関羽雲長と張飛翼徳。三人は正義の心に燃え、平和の世を取り戻すために立ち上がり、同じ志を持つ武将を仲間に加えながら「黄巾賊」に戦いを挑みます。激しい戦闘の末、ついに劉備軍は張角を討ちとりますが、これで乱世が終ったわけではなかったのです。これから先、劉備軍にどんな戦いが待ちうけているのでしょう。それはあなたがその目で確かめて下さい。

「生まれし月日はことなれど、願わくば同年同月同日に死することを望まん!」

これを桃園の誓いといいます。

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