スーパードンキーコング2

ストーリー提供:kororoさん

ある月のきれいな夜のこと。お気に入りの浜辺へ散歩に出かけたドンキーコングの帰りが遅いので、心配したディディーと彼のガールフレンドのディクシーは、ドンキーを探しに出かけました。
 
浜辺に着くと、ディディーとディクシーはドンキーコングを探しましたが、どこにも姿がありません。
不安になったディディーが、波打ち際まで歩いていくと、そこに壊れたビーチチェアと無数の足跡を見つけました。
「クレムリンの足跡だ!」
息をのむディディー。
そして壊れたビーチチェアの上に置かれたメモを読みました。
 
          ”おくびょう者のコングファミリーへ”
          わっはっは!ドンキーをつかまえた。
          返してほしけりゃバナナをよこせ。
                   キャプテン・クルールより
 
「なんてこった、ドンキーがさらわれるなんて…」
 
さっそくコングファミリーが集まりました。
「またあいつらのしわざかい」
クランキーコングの妻のリンクリーがため息をつきました。
「言われたとおりバナナを渡してしまおうか」
クランキーがつぶやいたとたん、ディディーが叫びました。
「冗談じゃない、この前やっとバナナを取り返したばかりじゃないか!僕がドンキーを助けに行く!!」
そう、その上うまくいけば、自分もゲーム界のスターとして、みんなに認められるかもしれない。
「この前の冒険だけで、もうヒーロー気取りかね。お前にはまだ無理じゃよ」
クランキーの皮肉な言葉を聞いていたディクシーは、すぐに反対しました。
「ディディーにチャンスを与えてあげて。私も彼と一緒に行くつもりよ!」
この言葉にはコングファミリーの誰もがびっくり。
中でも一番おどろいたのがディディーでした。
 
「わかったよ。無事にあのろくでなしをつれて帰ってきたら、おまえ達の力を認めてやろう」
クランキーの言葉を聞くと、ディディーとディクシーはすっと立ち上がり、みんなの前で誇らしげに宣言しました。
「ドンキーを連れ戻してみせる!必ずね!!」
まわりのコングファミリーは、彼らをあたたかく励ましました。
リンクリーはやさしく微笑み、古いつきあいのファンキーコングは「しっかりやれよ、兄弟!」といってディディーの手をかるくたたいてくれました。
まもなく太陽が顔を出し、この勇敢なふたり連れは冒険の旅へと出発していきました。
 
『…ああ、またやっかいな事になりそうじゃわい。…』

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