ソウルブレイダー

フレイル王国を統治するマグリッド王は、物欲の激しい男であった。王が何よりも欲していたのは財産。世界を手に入れるほどの黄金を手にすること。彼の欲望は、ただそれだけであった。

あるとき、王は天才発明家レオの噂を耳にした。そして、ひとつの恐ろしい考えが彼の頭をよぎった。
「悪魔と取り引きすれば、世界を手にするほどの富をえられるのではないか」。王はレオを監禁し、悪魔を召喚する機械の製作を命じた。そしてそれはレオにとっても難しい作業ではなかった……。

王が召喚した悪魔の名はデストール。王はデストールに悪魔の力で世界中の黄金を手にしたいという願いを伝えた。それに対しデストールは、恐ろしい取り引きを提案した。「生き物の命一つにつき、黄金一つを交換しよう」と。

王と悪魔の取り引きは成立した。その日から、一本の花、一羽の鳥というように、命が一つ、また一つと世界から消え去った。すべての生き物が消えたフレイル王国は、悪魔のしもべ、魔物たちの巣となっていった。

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