グリーンベレー

ストーリー提供:ゆまさん

かつて,コマンドー部隊のリーダーとして,その名をとどろかせた男・バトリック大佐。
 彼は,最も優秀な部下である2人の兵士,スティーブ・E・ブルース中尉とベン・C・マイヤーズ少尉を呼び,ある特殊な任務を命じた。
 この任務をひきうけた彼らは,100マイル北にある,コマンドー部隊の活動基地へと移動した。

 『緊張状態にある東西両国。この中間にある謎の基地へ潜入し,ひそかに開発が進められているという最終兵器を破壊せよ!』
 これが,スティーブとベンに与えられた任務だ! 2人は,この作戦のために活動基地で特訓を受けた。
 戦闘に対する持ちまえのカンの良さで,彼らの武器の腕まえは,よりいっそうみがきが,かけられた。

 ついに,作戦実行のときがきた! 敵地へと向かうスティーブとベンは,戦闘ヘリに乗り込んだ。
 敵の高射砲が待ちうける,危険地帯上空を飛ぶ2人。
 彼らは低空飛行しながら,バトリック大佐と連絡をとりあい,作戦地点をめざしていた。

 と,そのとき上空に,敵の最新鋭大型戦闘機が出現した!
 戦闘ヘリ対戦闘機の壮烈な空中戦が,はじまった。

 戦闘機の攻撃は,じつに正確だ!
 だが,特殊訓練を受けた歴戦の勇士・スティーブとベンの2人にとっては,敵ではなかった。
 出現して間もなく,戦闘機は炎に包まれて落下していった。
 もうすぐ作戦地点。2人はパラシュートで,降下した。ところが,思わぬアクシデントが発生した。身につけていたナイフ以外の武器を紛失してしまったのだ。

 2人は,ナイフしか持っていないのにもかかわらず,国境を超え,敵領内へ侵入していった!
 ここは,銃弾が耳をかすめる戦場のまっただ中! しかし,だれも,そしてなにものも,スティーブとベンの2人をおびえさせることはできなかった。
 なぜなら彼らは,火薬の匂いの中で目覚めることを歓び,地雷の埋めこまれた戦地をとび歩くことに興奮さえ覚えるコマンドーなのだ。

 『シッ,敵だ…静かに。ベン,武器を奪え!』
 緊迫した空気が流れる……。敵は,まだ気づいていない。ナイフを片手に,ベンがとびかかっていった!
 スティーブ,ベン! 必ずこの任務を成功させてくれ! 最終兵器を破壊しないと,世界は,壊滅状態になってしまうぞ! 一刻もはやく。進め,スティーブ! いそいでくれ,ベン! 成功を祈る!

              Good Luck!

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