中国の『礼記』には二十歳になった男子に冠をかぶせ成人を祝う「加冠の儀」が記されており、これが日本に伝わって今日でも宮中で行われています。民間でもかつては元服式として、男子は髪を結いまとめて初めて冠を着け、女子は長く垂らしていた髪を結い上げてかんざしを飾りました。この元服を済ませば、男女とも結婚してもよいとされていました。