紫陽花号

2000年
6月15日





◆季節の御菓子

当店店頭に並ぶ折々の和菓子をご紹介いたします


水ようかん(→写真)
     1コ¥130

くず桜
(こし) 1コ¥130

山霧
(こし) 1コ¥150

夏の人気bPの丸いくず菓子。のどごしツルルン、笹の青さが涼しい逸品です(当店創作)。

笹ごころ
(つぶし) 1コ¥150

青のり風味の麩まんじゅうを笹に包みました。夏はこしあんに偏るので、あえてつぶしあんとしました(当店創作)。

   



◆亀戸彩時記

山長休業日ご案内と、
亀戸の四季の行事をお知らせします


水無月

(6月)


5日(月)芒種

16日(金)嘉祥〔和菓子の日〕
餅や菓子を食べ、除災招福を祝う年中行事。室町から明治まで、宮中で嘉祥米1升6合が下賜された。武家でも主君から家臣へ嘉祥米が配られ、その答礼に菓子を献上することも盛んになった。庶民には「1+6」で7種類の菓子を食べる風習が広まった。全国和菓子協会ではこの日を「和菓子の日」としている。

18日(日)父の日

21日(水)夏至

23日(金)沖縄慰霊の日
日本で唯一地上戦の行われた沖縄の犠牲者を悼み、平和を祈念する日。

24日(土)天神市
25日(日)天神市
    夏越祭(亀戸天神社)
30日(金)大祓え

[7月]
1日(土)半夏生/香取大門市
7日(金)七夕/小暑
9日(日)浅草ほおづき市
[盆供養]12日お迎え〜16日お送り
20日(祝)海の日
22日(土)大暑
24日(月)天神市
25日(火)天神市/筆塚祭(天神社)
日ごろ使った筆を供養し、学問の上達を願う。
30日(日)土用丑(うなぎ)

 
 


6月(2000)の休業日

       

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

 

*反転部分が休業日です


7月(2000)の休業予定日

           

1

2

3

4

5

6

7

8

9

10

11

12

13

14

15

16

17

18

19

20

21

22

23

24

25

26

27

28

29

30

31

         

*反転部分が休業(予定)日です




 


◆山長味ばなし

「和のこころ」にこだわって、
旅・味・四季にまつわるエッセーなどを少し…



西の京やまぐち


  他人のお国自慢ほど、退屈なものはない。かもしれないので、恐縮しながら小声で申せば、私のふるさとは山口県山口市である。

  山口市は人口わずか十数万の小都市だが、室町後期には、戦乱で荒廃した京都をしのぎ、西日本屈指の繁栄を誇っていた。領主の大内氏一族は代々、朱印船貿易の権益でなした富財を、京都を模した町づくりに惜しみなく注いだ。大内時代から今日まで「西の京」を自負するこの町で、脈々と製法を守り続ける茶人好みの侘び菓子が、外郎(ういろう)である。

  小田原発祥として知られる外郎は、本来、頭痛をとり口中爽快にする漢方の「外郎薬」のこと。今でもこれを売る薬屋が小田原に残る。鎌倉初期に中国から渡来した陳宗敬が伝えたもので、陳氏が元の国で「大医院礼部員外郎職」を務めていたため、その名が薬に付けられた。

  この妙薬があまりに苦いため、口直しに米粉・砂糖で作った元国なじみの蒸し菓子を添えて、宮中に献上したらしい。妙薬よりもその口直しの菓子が巷間に広まり、外郎餅になったのだとか。街道づたいに外郎菓子は広まって、小田原、名古屋、山口などで名物になった。あっさりした持ち味の外郎は、京都では春から夏にかけての上菓子に重用される。

  さて、外郎は、菓子遍歴とぼしく山口での幼少を送った私にとって、唯一なじみ深い郷土の和菓子である。ただし、もっぱら土地のみやげとして客人に持たせる菓子だったから、「いただきもの」でしかありつけなかった。子ども心にはあまりパッとしない菓子だったのに、故郷を離れて年月を経てみると、朴とした味わいがやたらと恋しい。

  銘菓なればこそ、山口ではいくつかの店々がこだわりと工夫を競って、外郎を売り比べている。中でも、材料配合・製法とも質実さを貫いている点で、御堀堂(みほりどう)のそれが抜きんでているといえよう。もともと山口外郎の元祖は福田屋だが、とうに廃業してしまった。その伝統を残すのが、昭和2年創業の御堀堂である。というのは、御堀堂の初代は長らく福田屋で修業を積み、その秘伝を受けたからだ。それ以上に、今日ほど多様化する和菓子の世界にあってなお、ただひとすじ外郎のみで商いを続けている姿勢に、御堀堂の誠実さと自信をうかがい知ることができる。

  御堀堂の外郎は黒・白・抹茶の三種類があり、中でも黒外郎の味わいは格別だ。特徴的なアズキの底味を、良質のわらび粉が引き立てている。見た目のツヤ感、持ち上げるとプルンと垂れ、かつ、口に入れるとコシがある絶妙の弾力。これを食べると香りに秀でた茶がほしくなり、茶を呑めばまたこれがほしくなる。お茶が主役で菓子が脇役、と明確に心得ているところに、御堀堂の黒外郎の奥深さがある。

  少々持ち上げすぎか、やはり退屈な国自慢はほどほどにしておこう。                       (隆)

●山口市への交通/新幹線小郡駅より電車・バス三〇分/山口宇部空港よりバス四五分
●御堀堂・本店/山口市駅通り1―5―10/083・922・1248






◆本店だより

山長・本店広報室よりご案内でございます

 

葛切や昼を音なく母と居り

古賀まり子



◆梅雨らしく水の恵みをおぼえるこのごろ、皆さまいかがおすごしでしょうか。

◆夏の特選甘味「葛きり」が山長に初登場! 俳句の題材にもなる夏の風物ですが、作り置きができないので、これを出す甘味処は意外に多くありません。店主自ら試作を重ね、夏季限定メニューに加えました。おひとり様分ずつ心をこめて手づくりします。材料は高級な吉野葛を使い、ひさご型の重ね器でお出しする涼感をぜひお楽しみくださいませ。

◆「暑い、山長でかき氷」 もう何十年も、亀戸の夏は当店のかき氷とお引き立てくださるお客様があります。有り難いことです。今年も「亀夏」メニュー始めました。
   かき氷 400円〜
   冷し中華 800円
   京風冷し中華 700円
   ざるそばセット 600円
   冷麦 650円
   コーヒーゼリー 350円

◆お中元好適品をご用意しました。(価格は税込・送料別)
   涼菓詰合せ「風のしらべ」2250円
   「丹波黒豆おかき」1550円
   水羊羹・くずきり詰合せ(6コ入/9コ入/12コ入)

◆当店の特売予定
  6月24日(土)天神市
    ?山霧 ¥150→¥100
    ?コーヒー¥350→¥200
  6月25日(日)天神市
    ?かき氷 全品100円引き
    ?豆大福 ¥120→¥80
  7月1日(土)香取大門市
    ?だんご ¥90→¥60
    ?コーヒー¥350→¥200

◆おいしいイチゴの旬がすぎ、「いちご大福」は当季の販売を終了しました。天候次第ですが、秋紅葉の頃に再開の予定です。

◆この味ごよみに関するご感想・ご意見をお寄せください(Eメール/FAXも歓迎)。

この味ごよみに関するご感想・ご意見をお聞かせください。

メールはこちらへ



トップページへ戻る