花吹雪号 |
2000年 |
◆季節の御菓子 |
当店店頭に並ぶ折々の和菓子をご紹介いたします |
||||||
お花見だんご 1本¥110 すあま生地に白あんを練り込みました(当店創作)。桜の見ごろのみ限定発売。 さくら餅(こし) 1コ¥130 笹餅(つぶし) 1コ¥130 柏餅 1コ¥130 中旬頃までに三色(こし・みそ・つぶし)が順次、出揃います。お節句祝いにぜひ。 お藤見だんご 1本¥100 藤に染まっただんごにずんだあん(甘くつぶした枝豆)の緑も鮮やかな天神名物です(当店創作)。藤まつり限定発売。 藤がさね 1コ¥150 天神様の心字池に映った藤の花を道明寺種と金玉羹で表現しました(当店創作)。藤まつり限定発売。 |
|||||||
◆亀戸彩時記 |
山長休業日ご案内と、 |
卯月 (4月) |
3日(月)〜5日(水)香取神社植木市 4日(火)清明 6日(木)入学式(区立小) 8日(土)花まつり 16日(日)亀戸天神藤まつり(〜5/7) 江戸の頃より「亀戸の藤波」「亀戸の五尺藤」を見に人々が繰り出しました。浮世絵や俳句にもたびたび゜取り上げられ、江戸庶民の文化教養の場ともなり、亀戸天神は名実ともに「学問の神様」と慕われてきました。 20日(木)穀雨 24日(月)天神市 25日(火)天神市 学業講祭(亀戸天神社) 29日(土)みどりの日 [5月] 1日(月)八十八夜/メーデー 3日(水)憲法記念日 4日(木)国民の休日 5日(金)こどもの日(=端午の節句) 子どもの健やかな成長を喜び祝います。中国から伝わった風習で、武者人形やかぶとを飾り、こいのぼりを立て、菖蒲酒とともに柏餅やちまきを供えていただきます。この日菖蒲湯につかると無病息災の厄除けになるとか。亀戸香取神社では、勝矢祭が行われ、武者行列が江東区大島から亀戸まで約2キロを練り歩きます。また、亀戸天神では出世鯉放流が行われます。 |
||
4月(2000年)の休業日 |
||||||
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
1 |
||||||
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
|
|
|
|
|
|
*反転部分が休業(予定)日です |
5月(2000年)の休業日 |
||||||
日 |
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
1 | 2 | 3 |
4 |
5 |
6 |
|
7 |
8 |
9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 |
17 |
18 |
19 |
20 |
21 |
22 |
23 |
24 |
25 |
26 |
27 |
28 |
29 |
30 |
31 |
|
||
*反転部分が休業(予定)日です |
◆山長味ばなし |
「和のこころ」にこだわって、 |
|
|
京都・東寺 |
|
お菓子作りは手間ヒマかかる。世の中には、うまい菓子を創出して評判が立ったものの、あまりに手間ヒマかかるので、月に一日だけしか売らないことにした店もある。 新幹線に乗ると「ああ京都だ」と思わせる五重塔が、京都駅南側にそびえる。平安京遷都の際に創建された教王護国寺、都の人々は親しく「東寺(とうじ)さん」と呼ぶ。八二三年(弘仁一四年)、嵯峨天皇が弘法大師・空海に与えたこの寺は、真言密教の根本道場であり、世界遺産にも登録されている。ここを起点に、四国八十八ヵ所を遍路して高野山に入った弘法大師を慕う大師信仰の大切な巡礼地でもある。また、大師の命日、毎月二十一日の縁日には、骨董・古着・野菜・漢方薬などが境内せましと並ぶ「弘法市」が立って、庶民の熱気でごった返す。 さて江戸末期のこと。東寺の僧侶が親しい菓子屋・笹屋伊兵衛に、寺の副食となる菓子の考案を依頼。伊兵衛は、寺での調製に心を配り、鉄板に代えて、仏具の銅鑼(どら)を使って焼く菓子を思いついた―――名付けて「どら焼き」。もっとも、その出来映えたるや、ドラえもんもだれもが知るあの「どら焼き」とは、似ても似つかない。ドラえもんの好物は「銅鑼のような形に」焼くので、どら焼きと呼ばれる。だが、伊兵衛考案の菓子は「銅鑼の上で」焼くから、どら焼きなのである。 熱した銅鑼の上で長方形に伸ばして焼いた薄皮の端に、棒状のこしあんを乗せ、くるくると巻き取り、円筒状に仕立てる。これを竹皮でくるんだ一棹が、伊兵衛のどら焼きである。薄皮の白い生地と銅鑼に当たった焼き色とが、幾重にも巻き込まれて、断面は渦を描く。ちょうど、細巻きのロールケーキか、あんの詰まったバームクーヘンみたいにも見えるが、口当たりはまるで違っている。小麦粉に数種の蜜を加えた薄皮は、十分に寝かせてから焼かれ、かなり甘い。その弾力は、そう、たい焼きの皮を押しつぶしたような、独特のモチモチ感なのである。 |
|
伊兵衛のどら焼きは、僧侶のみならず、たちまち都じゅうの話題をさらった。手間ヒマかかる製法ゆえ、殺到する客をさばけなくなった伊兵衛は、もう一つ妙案を思いついた。東寺の菓子ならば、大師の縁日・毎月二十一日のみ限定発売にしよう、と。 京菓匠・笹屋伊織(ささやいおり)の五代目考案のどら焼きは、今日の十代目まで百三十年、東寺ゆかりの門前みやげとして愛されている。一子相伝の製法は変わらないが、発売が毎月二十〜二十三日の三日間に延びたのは、時の流れだろう。京都に行くならこの三日間、と思わせる素朴な味わいがある。縁日当日の門前の出店のほか、七条大宮の笹屋伊織で売られる。東京でも伊勢丹各店や日本橋三越で入手可能だが、それとて、この三日間の限定品だ。 京の数ある菓子屋の中でも、ごくかぎられた店にだけ授けられる「京菓匠」。製法と販法の二つを発明したアイデアマン笹屋伊兵衛には、実にふさわしい称号といえよう。 ●東寺/京都駅八条口から市バス71系統「東寺東門前」下車 ●笹屋伊織/日休/京都市中京区七条大宮西入/075・371・3333 |
|
◆本店だより |
山長祉j榲更i鷦爾茲蠅完篤發任瓦兇い泙際/font> |
柏餅手向けて父の在る如し 武田光年 |
|
|
|
この味ごよみに関するご感想・ご意見をお聞かせください。 |