日中戦争勃発時の軍人メンコ、お宝発見!03年8月増刊号第49巻、
参考004
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縦が13.5cmもある比較的大きな人型メンコです。
裏には実在する軍人の名前が入っています。
左から2枚は松井最高指揮官、松井 石根(まつい いわね) 1878(明治11)年生 1948(昭和23)年12月23日没 愛知県名古屋市出身 日本陸軍軍人 陸軍大将 |
もう1枚は大川内陸戦隊長、大川内 伝七(おおかわち でんしち) 1958(昭和33)年2月13日没 佐賀県出身 日本海軍軍人 海軍中将 |
「松井 石根」陸軍大将は、1937年10月中支方面軍司令長官兼上海派遣軍司令官
として南京攻略の指揮をとり、戦後極東国際軍事裁判で、「南京大虐殺」の責任を問われ、
A級戦犯として死刑判決を受けたことは有名です。
今もこの「南京大虐殺」は20万人〜35万人あったとか、
実際は無かった、あったとしても数千人〜数万人程度であり、
ある目的を持った情報戦によるでっち上げの可能性が高いとか、
様々の説があり、教科書問題ではもいつも議論が起きているところです。
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これも同じく縦が13.5cmの大きな人型メンコです。
左から2枚は寺内大将 寺内 寿一(てらうち ひさいち) 1879(明治12)年生 1946(昭和21)年6月没 日本陸軍軍人 元帥陸軍大将 伯爵 |
もう1枚は長谷川司令長官 長谷川 清(はせがわ きよし) 1883(明治16)年5月7日生 1970(昭和45)年9月2日没 福井県出身 日本海軍軍人 海軍大将 |
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次の5枚は縦が7.7cmの一般的な大きさの人型メンコです。
これも裏には実在する人の名前が入っています。
左から1枚目は指揮官松井将軍(上の項を参照)
2枚目は支那総大将、蒋介石 蒋 介石(しょうかいせき)
1887(明治20)年生 1975(昭和50)年没
浙江省出身 中国の軍人、政治家 中華民国総統
(Jiang Jie-shi; Chiang Kai-shek)
3枚目は支那兵ノ馮玉祥 馮 玉祥(ひょうぎょくしょう)
1882〜1948 1924年国民軍総司令,1926年西北国民軍総司令,
1928年より蒋介石と対立,1945年李済深らと共に国民党革命委員会を創立
4枚目は北支新政府、王 克敏 王 克敏 (おうこくびん)
1873〜1945 1900年留日学生監督として来日,
1917年北洋軍閥政府の中国銀行総裁・財政総長,
1937年華北政務委員会(傀儡政府)委員長,1945年逮捕され服毒自殺
5枚目はジグスノ観戦武官 「ジックス,アルフレート・フランツ」
1909(明治42)年生 1975(昭和50)年没
マンハイム出身 ドイツSS少将兼警察少将
当時、ドイツが中国軍の軍事顧問をしていたようです。
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次の5枚も縦が7.7cmの一般的な大きさの人型メンコです。
これは裏に当時の漫画キャラクターの名前が入っています。
左から1枚目は冒険ダン吉、2枚目は冒険ダン吉に出てくる1番の土人
3枚目も冒険ダン吉に出てくる土人ようです。《島田啓三の漫画絵本》
4枚目はベティーさん、 5枚目はミッキーマウス
みんな当時の子供たちに人気の漫画キャラクターです。
この頃はまだ、アメリカとの戦争が始まっていなかったので、
ベティーさんは看護婦として、ミッキーマウスは信号兵として日本軍で働いています。
当時は、作者不明のベティーさんやミッキーマウスの
漫画がたくさん出版されていたようです。
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次の5枚も縦が7.7cmの一般的な大きさの人型メンコです。
これは裏に当時の漫画キャラクターの名前が入っています。
左から1枚目は、「のらくろ部隊長」、のらくろは昭和5年出版当時は「のらくろ二等卒」
昭和7年「のらくろ上等兵」 昭和9年「のらくろ伍長」 昭和13年に部隊長に昇進したようです。
2枚目は「凸凹黒兵衛」(デコボコクロベイ)、 3枚目は「お馬どん」で、
いずれも「のらくろ」の作者『田川水泡』の人気漫画キャラクターです。
4枚目は「コロ助」、『吉本三平』作の名探偵。 5枚目の「丹下左膳」(タンゲサゼン)は、
チャンバラ映画の人気キャラクター。注目すべきは、「百人斬り」となっていること。
この「百人斬り」は、当時「東京日日新聞」の記者が、昭和12年11月から12月にかけて、
「向井敏明少尉」と「野田毅少尉」の「日本刀で100人斬り競走」という新聞記事を
戦意高揚のために書き、計4回にわたり報道されたようです。
戦後の極東国際軍事裁判で、「向井敏明少尉」と「野田毅少尉」は、
事実で無いと証言するが、この記事を「南京大虐殺」の証拠とされてしまったようです。
他に田中大尉も本に載った写真についたキャプション「悲願三百人斬り」
が証拠となり、3人とも中国、南京において銃殺刑に処されたそうです。
私もこのコーナーを作成するにあたり諸説目を通して見ましたが、
事実の詳細は不明としかいいようがなく、私のような浅学では何とも説明できかねますので、
統合戦争辞典さま及び龍鱗舎さまの中国関連資料集 へのリンクをもって、
諸事、人名の解説のみご理解いただき、「南京大虐殺」について
興味を持たれた方は、それぞれの方法でお調べ頂き、お考え頂きたく思います。
リンクをさせて頂きましたサイトにもし不都合な事がある場合にはお知らせください。
ご連絡頂き次第、速やかに対処させていただきます。
連絡先:ya-ma-da@mvd.biglobe.ne.jp