《おくどさん》や《裁縫・化粧道具》は、昔の生活の道具がよくわかる。お宝発見!03年1月増刊号第48巻

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かまどには、「鍋」と「釜」が乗り、壁には「火の用心」のお札と「ガラスの器」が、その脇に「流し」があり、横に水道の蛇口とバケツがあります。
流しの下には「醤油樽」と「味噌樽」上には「すり鉢」「すりこ木棒」前面に「出刃包丁」「菜切り包丁」「しゃもじ」「お玉」「おろし金」「穴のあいたお玉」上の棚には、「洗い桶」「おひつ」に「片口」。その上の戸棚には「手塩皿十人前」「焼物皿十人前」「菓子皿十人前」。
 《おくどさん 大正時代〜昭和初期

《おくどさん》というものです。京都ではよく見かける物ですが、
もともとはお雛様の道具ということらしく、
現在のシステムキッチンというところでしょうか・・・・・・

「おくど」とは「かまど」のことですが、
「かまど」やその上に祭ってある神様、「火伏せの神様」の総体をさしても言うようです。

 左が《化粧道具》
「柘植の櫛」「ビンカキ」「鏡」「リボン」、ガラス瓶に入った「椿油」染付けの茶碗に入っているのが「紅」。
右が《裁縫道具》
「縫い糸」「縫い針」「火ごて」「つまかた」「火のし」「ものさし」「絎け台」
桐の箱に入っています。画像は開いたところ。
《裁縫・化粧道具》 大正時代〜昭和初期

《おくどさん》は、昔の台所の雰囲気がよくわかります。
《裁縫・化粧道具》は、着物での生活中心の道具です。
「ビンカキ」は、日本髪を結う時に使います。
「火ごて」や「火のし」はアイロンの様なものです。