フランス語の文字

[15-11-2000]

alphabet

alphabet (アルファベ)とは、アルファベット、つまり単語を構成する文字のことです。基本的には英語と同じですが、フランス語には元々ない文字などもあります。

a
(ア)
b
(ベ)
c
(セ)
d
(デ)
e
(ウ)
f
(エフ)
g
(ジェ)
h
(アッシュ)
i
(イ)
j
(ジ)
k
(カ)
l
(エル)
m
(エム)
n
(エヌ)
o
(オ)
p
(ペ)
q
(キュ)
r
(エール)
s
(エス)
t
(テ)
u
(ユ)
v
(ベ)
w
(ドゥブルベ)
x
(イクス)
y
(イグレック)
z
(ゼド)


まず断っておくと、カタカナで読み方を添えましたが、本来ならばこのような表記は言語道断です。実際の発音とカタカナとは似ても似つきません。「ヴ」と表記すれば違いを出せるとか、そういう単純なものではないのです。では何故カタカナ表記かと言うと、発音記号を記述するのは技術的に難があるのと、もし仮に発音記号で表記したとしても、分かってもらえないだろうからです。カタカナ表記はいわば苦渋の選択でありまして、しっかりとした発音を知りたい人は、CD付きの本などを買うことをお勧めします。

では、いくつかの alphabet にコメントを加えます。

コメントと言ってもこのくらいですね。

accent, cédille

accent (アクサン)とは、アクセント記号と呼ばれる、é, î などの綴り字の上に打たれる記号のことです。cédille (セディーユ)は、ç のように、c の下に付くひげのような記号のことです。これらの英語には見られない文字を表にしてみます。(6以前のバージョンの寝助では文字化けします。)

é è ê ë
- à â ä
- ù û ü
- - ô ö
- - î ï
ç œ Œ

いつもより大きめに表示してみました(当社比400%)

見て分かる通り、アクセント記号は母音の上に付きます。これらの記号は、文字を発音する方法、単語の区別、あるいは古い綴り字ではあった文字が省略されていることなどを示しています。

アクセント記号は綴り字に含まれるので、省略することは出来ません。但し、大文字の場合は省略することが許されます。と言うか、面倒なので普通は省略します(小文字で書くときの為にも、フランス語を習いはじめの方は、アクセント記号を付けて書いて慣れるのがいいと思います)。これは、活字を組んで印刷していた頃、大文字の上に更に何かがあると行の間隔の設定が面倒になるため、省いていたことに由来します。

ç は、c の読み方を表すものです。c は、その直後に aou が続くと [k] と発音され、iey が続くときは [s] と発音することになっています。ところが、これに反して cacocu の組み合わせで c[s] と発音させたいことがあります。その時に çaçoçu と綴り、これらを [sa][so][su] と読ませます。従って、çaou の前でしか現れません。

フランス語では、oe が連続すると、œ と書くことになっています。但し、外来語などでは離して書くこともあります。ちなみに œe dans l'oo の中に入った e )と呼びます。

以上が規則ですが、e-mail などのやりとりにおいては、これらの文字の入力は難しいので、省いてしまっても問題はありません。


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