関係詞

[2-2-2000]

関係詞概説

J'aime Marie. Marie est tres belle.
J'aime Marie. Elle est tres belle.
J'aime Marie et elle est tres belle.
J'aime Marie qui est tres belle.

Je te presente Marie. Je connais Marie depuis cinq ans.
Je te presente Marie. Je la connais depuis cinq ans.
Je te presente Marie et je la connais depuis cinq ans.
Je te presente Marie que je connais depuis cinq ans.

Voila la maison. Marie habite dans cette maison.
Voila la maison. Marie y habite.
Voila la maison et Marie y habite.
Voila la maison ou Marie habite.

Regarde Marie. La robe de Marie est belle.
Regarde Marie. Sa robe est belle.
Regarde Marie et sa robe est belle.
Regarde Marie dont la robe est belle.

いきなり文だらけで済みません (^^;

主な関係詞 qui,que,ou,dont を例に、関係詞の生成過程を示しました。例文は、

2つの独立文
重複する要素を代名詞で置き換えた文
接続詞を用いて、2つの文を1つにした文
関係詞を使った文

となっています。

関係詞の役割

関係詞には以下のような役割があります。

代名詞の役割とは、同じ名詞が何度か出てくる場合に、同じ名詞を何度も繰り返さずに代名詞で置き換える、という役割のことです。il、elleなど、普通の代名詞と同じです。(前に出てきた、代理をされる単語のことを先行詞と言います。)

接続詞の役割とは、2つ以上の別々の文を、1つの文にまとめることです。etの果たしている役割と同じです。

これら2つの役割を同時に行うのが、関係詞です。

関係節について

関係詞によって導かれる節を関係節と言います。

例文では、関係節に当たる部分を下線で示しました。関係節には以下のような特徴があります。

例文の中にあるように et でつながれた節を「等位節」と言います。これは、節がそれぞれ対等な関係にある場合を言います。それに対して関係節は従属節です。従属節とは、どちらかの節がどちらかの節の一部をなしている時(どちらかの節を含んでいる時)、一部をなしている側の節(含まれている側の節)を言います。ですから、実を言うと、上の例文のetで結んだ文と、その次の関係詞を使った文との間には、そういう意味で隔たりがあります。

関係節は、主節の中に含まれる形で存在するので、従属節に分類されます。

そして、従属節である関係節は、主節の中で、形容詞の役割を果たしています。つまり、このようなことが言えます。

J'aime Marie 形容詞(関係節).
Je te presente Marie 形容詞(関係節).
Voila la maison 形容詞(関係節).
Regarde Marie 形容詞(関係節).

関係詞の使い分け

関係詞は、その従属節中での働きによって使い分けられます。

...qui est tres belle.
...que je connais depuis cinq ans.
...ou Marie habite.
...dont la robe est belle.

関係詞の役割は、上から順に、主語、直接目的補語、場所の状況補語、名詞の補語、です。これらの違いがそのまま、使われる関係詞の違いとなって現れます。様々な種類の関係詞がありますが、それらの差は役割の違いから生じるもので、それ以外の違いはありません。

関係節の位置

上に挙げた例では主節の最後に関係節が置かれていますが、そうでない場合もあります。

Les femmes qui travaillent beaucoup sont laborieuses.

この文は次のような構造をしています。

Les femmes 形容詞 sont laborieuses.

主節の主語と動詞(femmessont)が離れていて分かり難いので、気を付けて下さい。

先行詞

通常先行詞となるのは、関係詞の近くにある限定辞(冠詞など)を伴った名詞ですが、以下の例のように、先行詞関係詞が離れてしまう場合があります。

Le voila qui se met en colere.

Et quand je me suis reveille, j'etais tasse contre un militaire qui m'a souri et qui m'a demande si je venais de loin.

Oh! ajouta-t-il, avec ce sourire doucement ironique et decu, un peu distrait, qui lui etait particulier, certes il y a dans ma maison toutes les choses inutiles.

..., du fromage a la creme que j'aimais bien autrefois,...

最後の例文では、関係詞に一番近い限定辞を伴う語は creme ですが、fromage a la creme で1つの物を表しているので、これ全体で先行詞となります。このような場合は文脈で判断してください。

では以降、各関係詞について細かな点を見ていきたいと思います。

関係代名詞、関係副詞、という言葉がありますが、呼び分けても大して意味はないので、ここではこれらをまとめて「関係詞」と呼ぶことにします。

文節、という言葉をよく見かけますが、この言葉は日本語で「今日海を見に行った」を「今日ね、海をね、見にね、行ったね」と区切る、この区切りを指すような気がするので、単に「節」と表記します。ま、実用上何の差し支えもありませんが。


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