
歴代の愛機に関する解説(あるいはレクイエム)
○デスクトップ系
・PC-6601
初めて所有した本格的?なパソコン。当時パソコンなるものの可能性について、曖昧な概念しか持っていなくて、とにかく何でもできる魔法の箱という幻想が大きかったため、とりあえずこれ一つで何でもできる、今でいうところのいわゆるオールインワンのものということでこれを選んだ。当時まだ他機種ではオプションだった3.5inchFDDや16色グラフィック機能、サウンド機能なども搭載し、プログラミングで合成音声をしゃべらせることのできる、かなりマルチメディアなパソコンだった。同様に3.5inchFDDを搭載していたSHARPのMZ-1500とどちらにするか迷った結果、商品展開の幅広さ、NECというブランド力を重視してPC-6601を選んだものの、結局NECも98シリーズのみになってしまった。とほほ。
・PC-9801VM
大学の研究室のものを私物化して使っていたので、厳密には自分の所有したマシンではないのだが、大型計算機センターまで行く時間が惜しくて遠隔で接続してTSSで利用して実験データの分析をしたり、Wordstarや一太郎で卒論を書いたりと食事と寝る時間以外のほとんどを一緒にすごした愛着の在るマシンなのでここに挙げた。1週間で睡眠時間2時間などという、今では考えられないようなことをしていたのもこの頃である。
・PC-9801RX
新入社員レポート作成やC言語勉強用に買ったが、ゲームにもかなり活用した。80286のRXにするか80386のRAにするか迷ったが、当時「仮面ライダーBlackRX」と言う番組があっていたのでRXにした。というのは冗談で、単に財布の中身と相談した結果である。途中、CPUをCyrix486に換装したので結果的にはどっちでもよかったのであるが。サウンドボードを搭載してサイバースティックをつけてフライトシミュレーターで遊んだり、98お家芸の○ゲーを夜通しやったり(夜通しDungeonを歩き回っていたのもこの頃)と、かなり金と時間をつぎ込んだマシンである。
○ノート系
・PC-9801NS/E
モノクロ液晶のノートPCで、ノートPCもやっと実用の域に達してきたので、いつでもどこでも使える今でいうところのモバイルコンピューティングがやりたくて購入した。結婚前で、自由になる金も時間もたっぷりある時期だったので、これに天文シミュレーションソフトを入れて天体観測にずいぶん色々なところに出かけた。特に印象に残っているのは、1990年のハワイ皆既日食、1991年に会社の有志で行った星野村や五島列島の福江島の天文台である。これでも、次のマシンを買うときにSofmapで¥10万円で売れた。
・PC-9821Ne
出たばかりのボーナスを握り締めて、12/30に井崎課長と一緒に朝もはよから秋葉原へ買いに行った思い出のマシンである。DOS->Win3.1->Win95->Win98と4世代のOSを使い通し、その間CPU換装2回(33MHz->75MHz->133MHz)、HDD換装2回、メモリ増設1回と、骨の髄までしゃぶり尽くした感がある。結構使えるマシンだったのだが、PCカードの規格がまだ十分に固まっていない頃のPCMCIA
Ver2.0であり、現在流通しているPCカードのほとんどがPCMCIA
Ver2.1であるためにPCカード経由の拡張ではかなり苦労した。一応PCMCIA
Ver2.0のLANカードもあるので、第一線を退いた今でもファイルサーバとして立派に働いている。
・VAIO PCG-505GX/4G
98Neの後継機を買いたいと妻を拝み倒していたが、出張に会社のVAIOを持っていったらえらく使い勝手がよかったので、SHARPのPJ-1、東芝のSS3000と比較した結果これを購入した。SS3000はタッチパッドではないのでまず却下、インタフェースで苦労するのはもういやなのでIEEE1394の付いているVAIOにした。(でもiLinkも十分に規格固まっていないんだよなぁ)。どこよりも安かったのでヤマダ電機で購入したが、買って帰ったらスピーカーが割れており音がひどい有様だったので翌日持っていったところ、ちゃんと初期不良として新品交換してくれた。最初のは液晶の死んでるドットが結構目立つ真ん中に在ったので、結局交換で万万歳と言うところである。
○PDA系
・PB-100
コンピュータと名のつくもので生まれてはじめて買った正真正銘最初のマシンである。いわゆるポケコンというやつで、実験データの分析用の関数電卓と、BASIC勉強用という目的で購入した。最初は毎日のように雑誌のプログラムを打ち込んで遊んでいたが、扱える関数の種類が限られていたために、程なくSHARPのPC-1450に買いかえることになった。キーボードの配列からBASICの文法までこれ一台で勉強し、私のコンピュータライフの基礎を形作った思い入れのあるマシンだが、後継機を買った時点で妹に譲渡し、その後は行方不明になってしまった。
・PC-1450
PB-100の関数がしょぼくて、特にArcCosとかArcSineとかがなくて自分でプログラム組んで計算しているうちにワンタッチでやりたくなったのでこれに乗り代えた。メモリーカードやサーマルプリンターなど周辺機器にも金をかけ、実験データやグラフの打ち出し、バイオリズムの打ち出しなどに活用していた。また、カレンダーや簡易な電話帳のプログラムを組んでPIMとしても活用していた。関数が豊富なので、結構長く使えたいいマシンである。
・P1-ET1
NECが満を持して出したPDAで、カレンダー、住所録、メモ帳、表計算、辞書と、今時のPDAが持っている機能は殆ど備えている。更に拡張性も高く、Z80のサブセットのマシン語での開発環境も提供されており、PC-9801とシリアルでシンクロできるという、WinCEばりの多才ぶりである。また、バーコード読み取り機能や、住所録とあわせて使えるモンタージュ作成機能などのユニークな機能も備えていた。相当気にいって入れ込んでいたので、トータルで10数万円も投資したのだが、残念なことにそれほど普及せず1代で消えていってしまった。ZAURUSは手書き認識機能がキーボードアレルギーの叔父様方に受け入れられてヒットしたといわれているが、こちらのほうがZAURUSなんかよりよっぽど多機能で使いでがあると思うのだが。
・PI-4000FX
初代ZAURUS PI-3000が出たときにかなり食指が動いたのだが、漢和辞書がついていなかったのと、初代機を買って失敗するのは先代のP1-ET1で懲り懲りだったので、しばらく様子を見てから2世代目のこれを買った。一つの大きな購入動機として、通信機能がついたことも挙げられる。一応公式のメーカーアナウンスではFAX送信機能のみだったのだが、niftyのフォーラムを参考にPA-5000用の通信カード入れて無手順接続でniftyやPC-VANに接続していた。実はほかの機能はどうでもよくてこれがやりたかったのである。
・PI-6000FX
ワイシャツのポケットに入るサイズまで小型化されたのと、Add-in機能と呼ばれる、ユーザが開発したプログラムをインストールして使えるようになり活用の幅が広がったので、PI-4000を売り払って購入した。この頃になると「ZAURUSの次期モデルはAppleと共同開発しているNewton互換機で名前もGarileoと決まっている」などといった噂がまことしやかに流れるようになり、半年ごとに発売されるサイクルの短さについていけなくなりつつあった。また、もともと嫌いだった手書き認識機能が、なまじ通信ができるようになってバリバリ文章を書くようになるとまどろこしくてしかたなくなり、ZAURUSのアーキテクチャそのものにも限界を感じるようになってきていた。
・CASSIOPEIA A-55V
アメリカでWinCE1.0の初代機A-10が出てから、日本語版が出たら絶対買いだと思っていたのだが、いざ出てから店頭で触ってみてあまりの処理速度の遅さにがっかりして購入を見合わせていた。しかしWinCE2.0になって処理速度も実用に耐えるほどに改善されたということだったので発売2日後に購入した。実はヤマダ電気オープニングセールのA-51V
\1,900を買ってROMアップグレードしようと行列に並んだのだが、結局買えなかったので隣にあった入荷したてのA-55Vを買ったのである。CE1.0マシンは国内ではNECとCASIOだけだったのだが、CE2.0になってHITACHI、COMPAQ、HPなどからも発売され選択の幅が広がった。しかし残念ながらサイズ、稼動時間などを考えるとCASSIOPEIA以外にはあり得ないのである。常に肌身はなさず持ち歩く外部脳としてのPDAと考えた場合、これ以上大きくては気軽に持ち歩けないし、カラーでバッテリが制限されるよりも、モノクロでも稼動時間が長くてどこでも手に入る単3電池でなければ安心して外出のお供にはできない。他社製品はキー入力のしやすさをアピールしているが、気軽に持ち歩けるサイズとぎりぎりタイピング可能なキーサイズのバランスをうまくとったいいマシンだと思うのだが。こういった使い勝手の面と、機能アップしても筺体そのものを買い換えずにROMアップグレードで対応してくれる姿勢に好感をもって購入したのだが、全般的に非常に満足している。MS-Officeとシンクロできるので、住所録やカレンダーの最新データを常に持ち歩け、出先で議事録を叩いて戻ってから整形したり、出先でメールチェックやネットサーフィンもでき、大満足である。また、LAN対応なのでpingを打ったりTelnetしたりとちょっとしたNW設定ツールとしても使える。CE1.0の時にこけたので、CASIOはもうキーボードタイプのCEマシンはもう出さないのではないかといわれたりもしたが、A-55V、A-60と順当に出してくれてほっと一安心である。他社のCEマシンのみならずZAURUSやPalmIIIにも負けずバンバン行って欲しいものである。と書いていたら、CE上で動作するMP3プレイヤーがリリースされたので、早速DLしてMP3ファイルを入れ、今はMP3プレイヤーとしても活用している。これでmpmanを買う必要がなくなったぜい。(^^ゞ
・Ruputer
ImpressのWeb通販で、定価\48,000円のを\9,800円で売っていたので、悩んだ末に買ってしまった。電話でSIIに問い合わせたら結構対応が良かったのと、アドレス帳をCSV形式で読みこめるとのことだったので転んでしまった。売れてなくて叩き売りされているのは良く分かっていたのだが。そこで感想をば。
[サイズ]
でかい!とにかくでかい。例の腕時計型PHSみたい(実は良く腕時計型PHSと間違えられる)。一番困るのはワイシャツの袖ボタンが止まらないこと(^^ゞ
[表示]
何とか見れるかなというレベル。老眼になったらまず無理。バックライトが付いているので暗闇でもOKだが、多用はバッテリー消費の元凶なので禁物。デフォルトでは3秒で消えるようになっている。省電力の為にデフォルトでは時計すら表示しないので、実は結構不便。時間を確認しようとちらっと見たときに時間が表示されていないと、もう片方の手でスイッチを入れなければならず、動作の流れが中断してしまう(朝の忙しいときなど)。結構、日常で頻繁に時計を見ているんだなぁと実感。というわけで、結局もう片方の手にも時計をはめている。(^^ゞ
[操作]
スティックと入力ボタンで操作するので、メニュー操作はまあまあ良いが、文字入力をソフトキーボードでする気にはなれない。一応スケジューラなどは定型文が用意してあるので、緊急の入力時にはそれを使っているが、基本的には母艦PCで入力したデータのビューワとしての使い方がメイン。母艦との連携はIrDAでも可能なので、結構気軽に行える。
[動作]
メニューを選んで実行するまでに一呼吸ある感じ。例えば、アドレス帳やカレンダーを選んで表示させるまでに、ちょっと待たされる。また、マルチタスクではないので、カレンダを表示させて次にアドレス帳を見たい
場合等に、切り替えが結構不便。マルチタスクOSに慣れた身にはちょっち辛いかも。
[アプリ]
今気に入っているアプリは、赤外線を使ったTVリモコンと、マルチ学習リモコン。あとは月齢表示とか。また、ファイルは拡張子でアプリと関連付けられており、ファイルを選択実行するだけでアプリが立ちあがるので、例えば仕事用とプライベート用など複数のアドレス帳を持って、使い分けることができる点は便利。アドレス帳はCSVを食わせることができるが、スケジューラは独自ファイルしか扱えず、これは盲点だった。WebやNiftyのフォーラムを見たのが、流石にユーザが少ないので実用的なアプリは少なかった。
○GAME系
・FAMICOM
Knight RiderとかAir WolfとかMACCROSSとかのキャラクターものがやりたくて購入したのだが、これらのゲームをやった後はあまりやりたいゲームもなくて就職を機に実家に置きっぱなしになってしまった。ドラクエとかも一応やったのだがもともとRPG系は苦手で、シューティング系やドライビング系が好きなので。。。あと98の○ゲーとか。
・Play Station
以前の職場で、忘年会旅行やスキー旅行に必ず誰かが持ってきて盛り上がっていたので、久しぶりに専用ゲームマシンがほしくなって購入した。でも、やってるゲームはリッジレーサーシリーズとかF1シリーズとか、Ace
Combatとかガンダムとかマクロスとか、相変わらずシューティング系とドライビング系ばっかである。足掛け5年、アーケードのRave
Racer負けなし記録を続けているのもステアリングコントローラーを買って家で励んだ成果であるといえよう。
Written by Y1K