入院日記(2025/04)


プロローグ

 前回20249月の拡張から半年、前回は2023年の拡張後半年くらいからしばしば亜イレウスに近い症状に苦しみ、実際に20249月の拡張の際は直径4o程度まで狭くなっていたため、今後は半年ごとに定期拡張しましょうということになり、3月は年度末で忙しいため4月中旬ということで半年前から予約してこの日を迎えた。

 

 2025/4/15 Tue 雨のち曇り

 人生で14回目、この病院だけでも11回目の入院で、すっかり慣れてしまったが、やはり何度経験しても嫌なもので、どんよりした暗い気持ちでJRに乗って病院へ向かう。

 娘にはこれまでの長期入院のトラウマもあるので、今回も出張ということにして、自転車で高校へ向かう娘を見送ってから家を出た。

 

 病院へ到着して入院フロントで事務手続きのあとは薬剤部での薬剤師との面談を経て、行き先を見ると今回も再び一昨年と同じ5Fのこども入院フロア。

新型コロナは5類に格下げになったが、この病院は相変わらず感染対策のため病棟への部外者の出入りは禁止で、入院患者もナースステーションで解錠してもらわないとエレベーターホールから病棟へは入れない。

入院患者が少ないようで、病室へ案内されると空室の208号室の窓側。まさにこの部屋このベッドで娘が入院中い数日横に簡易ベッドを入れて添い寝をした思い出深い場所。

 

 

 今回の主治医は「加治 拓朗」先生で、ほかに担当医師が「寺井 誠」先生、「児嶋 宏晃」先生、「田中 遼河」先生、担当看護師は「遠藤 亜希子」さん、「中原 弓華」さん。

 

常連のせいか入院に関する細かい説明は特になく、今日は採血のみ。いつもはレントゲン・心電図もあるので尋ねてみたが、今回はオーダーが入っていないとのこと。

ということで採血した後は昼と夕に大腸検査食を食べる以外はすることもなく、これは今日は仕事をしてきて夕方入院でもよかったんじゃね?という感想を持ちながら、仕事関係のウェビナーを視聴したりお風呂に入ったりして過ごした。

 午前中に一人退院したらしく、今日は4人部屋に一人なので気を使わなくてよい。

 

 

 一昨年は昼食におかゆが用意してあったが、去年は昼食の指示が出ていなかったためエレンタールを出してもらったので、今年は念のためエレンタールと術後の経過観察用にタンクとポンプも持ってきたが、皮肉なもので今回は大腸検査食の昼食が用意してあった。

 

 

その後、入院手続き時に預けた持参薬がすべて「これはこちらでは出せないので、同じ薬を出しますのでお持ち帰りください」とドサッと返された。エレンタールなんて2泊分+昼食2食分の10パックも持ってきて嵩張ったのに。この制度何とかならんかな?

 17:30頃に主治医の加治先生が来られてベッド脇で簡単な挨拶程度の説明と同意書の記入があった。前回までよりもだいぶ落ち着いた慣れた感じで安心できそう。

18:30ごろに高津先生も来られて前回からの経過を聞かれたので、しばらくしてまた詰まり気味になったので、化マグで積極的に便を出すようにしたら症状が出にくくなったと伝えた。

 

【消化器内科 加治先生と高津典孝先生 による説明】

・出血した場合は安全のためもう一泊してもらって腹痛の有無や便の状態で判断する

・狭窄部に潰瘍がある場合は拡張できないこともあるのでご了承ください

・今回のターゲットも前回同様の吻合部だと思われる

・穿孔等になった場合は緊急手術

23日は出血もなく一番スムーズに行った場合

・吻合部はどうしても血流が悪いため、普段の血液検査で炎症反応が出ていなくても潰瘍・狭窄になりやすい

・半年でまた狭窄になったのなら、今後は半年に一回の拡張を考えたほうがいい

 

夕食は去年と同じコーンスープ。味気ない夕食だった。

9:00に看護師さんが下剤のピコスルファートナトリウム内用液0.75%を持って来られたので一気に飲んで寝たが、無事拡張できるかどうか考えると目がさえてなかなか眠れない。

前々回は朝までに既に6回ほどトイレに駆け込み、前回はだいぶ便秘気味だったせいか午前2:00に起きて大量の泥状便が出たあと、次は2:30に水様便が出てからはトイレに起きることなく朝まで寝ていられたが、今回は併用している化マグの効果もあってか0:00前からいきなり大量の泥状便が出て朝までに5回トイレに駆け込むことになってしまった。

4人部屋を一人で貸し切りなので、誰にも気兼ねせずのびのびと過ごしたりトイレに行くことができた。

 

【本日の食事】

○昼食:大腸検査食(おかゆ、煮込み和風ハンバーグ、ビスコ、飲むゼリー)

○夕食:ポテトスープ

 

【本日の投薬】

○昼:ビオスリー、大建中湯、イムラン、ラペプラゾール、アレグラ、酸化マグネシウム

○夜:ビオスリー、大建中湯、アレグラ、酸化マグネシウム

○就寝前:ピコスルファートナトリウム0.75

 

【本日の排便】2

 

【本日の担当看護師】

 中原 弓華、遠藤 亜希子、深見 華月

 

 2025/4/16 Wed 晴れ

 排便チェックは5回目で残渣はなくなったが濃い黄色のままで、この時点でモビプレップの飲量はまだ1Lだったが順調そうということで下げられてしまった。その結果5回目以降の排便はペースが落ちて3050分に1回しか出なくなり、色も黄色いままなので8回目のナースチェックの際に「モビプレップをもう少し飲んだ方がいいのでは?」と尋ねたが、Dr.から「残渣がないならいいよ」とのコメントと共にもう13:00から処置開始で指示されているからとのことでそのまま成り行きに任せることになった。

12:00前に点滴を取りに来られた看護師さんが、「血管出にくいですか?」と聞いてきたので(来た!自信ないんだな!この光景とセリフは毎年同じ)と思って、今年は素直に「はい、出にくいです」と答えてみた。とはいえいつもの右腕の中ほどに一発で決めてくれて一安心。

13:00少し前に検査着を持ってこられて着替えをして「一人で行けますよね?」と送り出されて、点滴台を転がしながら一般エレベーターで1F11番の放射線科へ。

 

 例年同様にすぐに案内されて、更衣室で自前パンツ脱いで穴あきパンツに履き替えて、自前パンツを今年は大きな赤い手下げ袋に入れて(去年はタッパー)廊下で待つ。しばらくして呼ばれて内視鏡室に入り施術台に案内されたが、いつもの機械よりスタイリッシュになっていて向きも90度変わっていたので「機械変わりました?」と尋ねると「去年の9月か10月に変わりました。定期拡張の方は聞かれるんですよ〜」とのこと。

 ほどなく高津先生がいらっしゃっていつものように丁寧なあいさつがあり、横では患者番号や氏名の読み合わせが丹念に行われ、いよいよ「鎮静剤材を入れていきますからね〜」と点滴のルートから何やら入れる気配がして、あぁこのままストンと意識を失って全部終わってから目覚めるんだろうな〜と考えていたのとは裏腹に、途中で反覚醒状態になり「はい1mm,1.5mm,2mm・・・4mm」と高津先生が指示する声が聞こえて、あぁ4mmまでしか広がらないのか〜と思ったり、「大丈夫ですか〜」と呼びかける声が聞こえて受答えしたりと意外と意識はあって終了となった。今日は自前パンツをはかされる時もはっきり意識があった。去り際に高津先生が「拡張できましたよ〜」と言われて、ストレッチャーに移し替えられて自室のベッドまで戻った。この時点で多分16:00くらい。

その後、最初のトイレはふらつきがあるので看護師さんの付き添いのもとでトイレへ行くと、排尿とともに排便もあったが、いつもの黄色い残渣ではなく若干オレンジ味がかった色だった。最初の排便も看護師さんに見せるように言われていたので見せたところ、写真を撮ってDr.に報告するとのこと。

 

 それからは「どうだったんだろう?」と気をもみながら横になっていると加治先生が来られて「最初やっぱり狭くなっていてカメラが通らなくて、拡張して通るようになりました。浅い潰瘍があったのでそれが治って瘢痕化して狭くなっていると思われる。そこ以外には特に潰瘍はありませんでした」と説明された。「便が少し赤みがかっていたんですが」と話を向けると「拡張時に処置しているのでその時の出血でしょうから、その後出血がなければ大丈夫です。」とのこと。明日は不在なので別の先生に経過観察をお願いしていて、食事ができて出血もなければ退院と告げられた。

 

 19:00頃にも高津先生が来られて写真を見せてもらいながら同じような説明があった。

【説明内容】

・今回も前回と同じ吻合部に狭窄があり、(前回と同じ)4mm程度しか隙間がなかったのでカメラが通らなかった。

・ここをバルーンで拡張して12mmまで拡げた。

・今回もジワーッと出血したので、排便時に出血がないか注意してください。

・ヒュミラは効いているし、炎症反応も落ち着いているけど、吻合部はどうしても血流が悪いのでこうなりやすい。

・前回から半年でまた狭窄しているので、今後も半年に1回ペースでの拡張を考えた方が良い。

 

正直、前回から半年でまたカメラが通らないほどの数ミリの狭窄になっていたのはショックであるとともに、早めに処置できてよかったという気持ちもあるが、この先ずっと半年ごとにこの入院を繰り返して一体いつまで続くのだろうという暗澹たる気持ちになった。

ただこのまま気づかずに放置していたら、また以前のように1回の入院で3ヶ月も休むようだと評価や収入に打撃だが、半年に13,4日なら年休やライフプラン休暇でしのげるのでなんとか許容範囲でやっていくしかない。半年に一回は気が重いが仕方ない。

 

 その後も5回ほど少量ずつの排便があったが、特に鮮血も交じっておらず薄いクリーム色の残渣物のみだった。

午後に若い青年が、夕方に老人が同室に入院してきた。若者の方はまだ高校生くらいのようで、自分の母親のことを第三者に説明するときに「お母さん」と呼んでいた。老人の方は田舎の老人風で声がでかく、スマホの着信音やLINE着信音もマックスで電話がかかってきても悪びれる様子もなく普通にベッドででかい声で「おぅ、元気よ!がっはっは」と話している。どうやら救急車で運ばれて治療は終わったが念のために一晩泊っていくパターンらしい。おまけにTVしかもバラエティ番組を普通のボリュームで堂々と鳴らし始めて延々と見ている。トイレに行くときもTVはそのまま鳴らしっぱなし。昨夜までは静かだったのに勘弁してくれよ〜。

2時間ほど我慢していたがさすがに参りそうになったので、夜の検温の際に看護師さんが「何か気になることはありませんか」と聞いてくださったので、「あの人がTVもケータイもうるさくて。緊急入院だったみたいで説明を受けられていないのかも」と言ったら、上手に「イヤフォンお持ちじゃないですか?相部屋なのでTVはイヤフォンでケータイもマナーモードでお願いします。まだこの時間なら売店が開いていますので、イヤフォンは売店で買えますよ」と言ってくれたら、素直に売店へイヤフォンを買いに行ったらしくその後は静かになった。ケータイは最後までマナーにしなくて、何度も着信音が鳴っていたが。

 青年の方は静かにしていると思いきや、22:00の消灯時間を過ぎてからガサゴソガサゴソと30分以上荷造りをしていて、テーブルにぶつかる音やビニールの擦れる音、ファスナーを開け閉めする音を盛大に響かせてうるさい。やるんなら消灯前の暇そうにしているときにやればよかったのに。

 

【本日の食事】

○終日絶食

 

【本日の投薬】

○朝:モビプレップ1.0L

○点滴:アセトキープ3G

○夜:なし

 

【本日の排便】

・モビプレップ服用前:5

・モビプレップ服用後:8 (5回目で残渣はなくなったが濃い黄色のままなので8回目までナースチェック継続し、Dr.から「残渣がないならいいよ」とのコメントでOK)

・検査後:2

 

【本日の担当看護師】

 海蔵寺 千晃、木下 聖子。

 

 

 2025/4/17 Thu 晴れ

 右下腹部の狭窄部が相変わらずシクシクと痛い。どうも空腹時に痛む傾向があるようで、癒着のせいかもしれない。

去年の日記を読み返すと、「それにしてもお腹は空っぽのはずなのに、相変わらず右下腹がしくしく痛い。空っぽでも蠕動痛は出るのだろうか。と思ったら去年も同じことを書いていたので、あんまりくよくよ考えるのはもうやめよう。」と書いていたので、これは毎年のことのようだ。気にせずDr.にも言わないでおこう。症状アリとかで退院が伸びるとイヤだ。去年はうっかり右下腹部の狭窄部付近にまだ鈍痛があると言ったら退院が午後に伸びてしまった。

 

 朝7:00過ぎに昨夜の看護師さんが採血に来られたので、昨夜の老人への注意のお礼を言ったら、ニコッと微笑まれた。

その後、おそらく木曜の外来診療前の時間に来てくださったのか、高津先生が来られて今後の話をされ、次回はまた約半年後の9/9()入院で9/10()に拡張の予約を入れておくところまで話がついてしまった。

もう処置も終わったので放置状態で食事もしていないので体に力が入らずボーっとしていたら、10:00過ぎにやっとレントゲンに呼ばれた。部屋に戻ってまたボーっとしていると看護師の遠藤さんが、気を使ってわざわざ「加治先生が今日は不在なので別の先生にレントゲン見てもらうようお願いしていますので、OKだったら食事お持ちしますね」と言いに来てくれた。

それから30分ほどで遠藤さんが食事を持って来られてゆっくり食べて、12:00前くらいに寺井先生が来られて状況確認と触診があり正式に退院の判断となった。

 2F7番入院窓口で次回入院の手続きをして、8番文書窓口で特定疾患受給者証更新のための診断書の申し込みをして、5番会計窓口っで支払いをして、3Fのトイレで排便をしてファミマで飲み物を買って、もう一度5回に戻ってレストラン跡でJRの乗車時刻まで日記を書いて過ごした。前回から持ち帰りのエレンタールがなく身軽(ただし持参したエレンタール3日分はそのまま持ち帰りになってそこそこの荷物ではあったが)なので、キャリーバッグを曳いて天拝山駅からJRで帰った。

 

 筑紫病院豆知識

 フロアごとの天井の高さは1F5Fが一番高く、上の回へ行くほど三段階で低くなっていく。これは階段の段数に現れている。

 

1F-5F 9段×3折返し=27
5F-7F
8段×3折返し=24
8F-9F
7段×3折返し=21
10F
もあるようだが機械室なので一般人は行けない。

 

外来者用Wi-Fi

 内視鏡写真

 


おしまい