旧栗駒スカイラインを登るといよいよ須川高原温泉です。秋田側は栗駒山荘手前から駐車場まで渋滞していました。同じ須川温泉でも「栗駒山荘」は秋田県東成瀬村で高原温泉は岩手県一関市なんですね。岩手・秋田県境付近に公共の駐車場があります。この日は満杯でした。
須川温泉は日本百名湯にも入ってますし、昔から気になっていましたし、この旅の最後と言うこともあり、ここだけは外せないと思いました。遅くなるのを覚悟でついに日帰り入浴しました。
まずシューズロッカーに靴を入れ、スリッパを履き、フロントで日帰り入浴や休憩の受付をします。日帰り入浴料は500円で内風呂「千人風呂」と露天風呂の「大日湯」両方に入れると確認しました。丁度フロントでは飛び込みで宿泊を希望するお客がいて、この日は14,000円で泊まれるとのことでした。フロントは宿泊と日帰りの受付で大変忙しそうでしたね。大変混んでいました。
フロントを右手に進み、売店を通り過ぎ、途中で従業員に入浴券を呈示します。さらに左折すると温泉プールが見えてきます。脱衣籠に服を脱ぎ、千人風呂に入ります。浴場全体が木造で東北の温泉に来たなと実感することができます。手前にぬる湯があり、その奥は全面に白濁した熱い湯が満たされています。だんだんと深くなってるんですが、白濁して足元が見えずこわい程です。湧出量豊富と言うことで大量に投入され、手前であふれています。投入口にはコップがあり、飲んでみると大変酸っぱいです。ある方のデータによると酸性度pH=2.2は日本で10位みたいですね。湯は強い硫黄臭があり、入ると肌がスベスベし、刺激が強いせいか、肌がかゆくなりかいてしまった程です。私って硫黄系より鉄分やアブラ臭の多い湯の方が相性がいいのかも知れません。
次にいったん服を着て、玄関でゲタに履き替えて外に出て、露天風呂「大日湯」に行きます。脱衣所入口で従業員にフロントで買った入浴券を呈示します。また券のない人はそこの券売機で入浴券を買うこともできます。脱衣籠に服を脱ぎ、扉を開けると屋外に露天風呂が広がります。大日湯からは岩を望めて、枯草が秋を感じさせます。高原のため青空がきれいでした。眺望に関してはそれ程ではないのですが、高原情緒、風情と言った点ではすばらしいです。眺望に関してはいい旅夢気分で放送された「栗駒山荘」の露天風呂の方がいいみたいですね。大日湯はホースと木の樋からお湯が大量に注がれています。内湯は濃く白濁してたのに、露天は無色透明で細かい湯の花が見えるのは不思議。湯の酸化度が内湯と露天では違うのでしょうか?
注目の温泉分析書は千人風呂入口と大日湯の脱衣所内に掲示してありました。
- ・源泉名及び湧出地
- 源泉名:須川温泉(滝の湯)
湧出地:
- 岩手県一関市厳美町字祭時山国有林46林班ト(申請者住所同じ)
- ・試料1kg中の成分、分量及び組成
陽イオン成分
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ミリグラム(mg)
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水素イオン
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(H+)
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6.3
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ナトリウムイオン
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(Na+)
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105.5
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カリウムイオン
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(K+)
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17.3
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マグネシウムイオン
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(Mg2+)
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39.6
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カルシウムイオン
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(Ca2+)
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110.8
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鉄(II)イオン
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(Fe2+)
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30.0
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マンガンイオン
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(Mn2+)
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3.2
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アルミニウムイオン
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(Al3+)
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66.9
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陽イオン 計
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379.6
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陰イオン成分
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ミリグラム(mg)
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フッ素イオン
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(F−)
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1.8
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塩素イオン
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(Cl−)
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340.8
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硫酸イオン
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(SO42−)
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852.3
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ヒドロ硫酸イオン
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(HSO4−)
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181.1
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陰イオン 計
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1376.0
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非解離成分
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ミリグラム(mg)
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メタケイ酸
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(H2SiO3)
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205.4
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メタホウ酸
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(HBO2)
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5.3
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非解離成分 計
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210.7
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溶存ガス成分
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ミリグラム(mg)
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遊離二酸化炭素
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(CO2)
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792.8
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遊離硫化水素
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(H2S)
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21.3
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溶存ガス成分 計
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814.1
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・溶存物質・成分総計=2.780g/kg
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その他の微量成分
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総ヒ素
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0.026
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mg/kg
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銅
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0.01
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mg/kg
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鉛
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0.005
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mg/kg未満
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総水銀
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0.0005
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mg/kg
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- ・泉質名
- 酸性・含硫黄・鉄(II)-アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)
(低張性酸性高温泉)
- ・平成7年7月8日 社団法人 岩手県薬剤師会
なお、宿のパンフはフロントの方に言わないと出していただけません。帰りは16:20須川発途中、「須川岳の秘水ぶなの恵み」と言う水を飲んで、厳美渓を経由、17:30に一関インターに乗り、国見SAでおいしい「牛たん定食1,180円」の夕食を食べ、渋滞もなく22:15に佐野藤岡インターで下り、23時に帰宅しました。須川温泉から埼玉の自宅までは6時間でした。
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