さんない温泉 三内ヘルセンター

データ

公式ホームページ

不明

泉質

含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(硫化水素型)

泉温

46.0℃(使用位置45.0℃)

湧出量

不明

知覚的試験

不明

水素イオン濃度

不明

密度(比重)

不明

蒸発残留物

不明

ラドン(Rn)含有量

不明

浴槽

放流式(源泉100% かけ流し)

営業時間

AM7:00〜PM9:00

料金

[大人]350円

定休日

年中無休

場所

地図を参照。[地図


調査記録

調査日:2003年1月2日<木> 調査人:ONKEN21

 明けましておめでとうございます。1/2はJR東日本の「正月パス」1万円で、津軽海峡冬景色♪を見に青森の三厩駅まで日帰りで往復してきました。往復とも新幹線「はやて号」と特急「スーパー白鳥号」と津軽線に乗り、帰りは私自身も長年気になっていた、青森市内のスゴイ温泉と言われる三内温泉1ヶ所だけ入浴しました。

 さんない温泉は青森県青森市の三内丸山遺跡や東北道終点の青森インター近くにある温泉。温泉の駐車場から青森インターがよく見えるくらい近いので青森ツーリングの際はお見逃しなく。三内温泉へのバスのアクセスは青森駅から徒歩10分の古川バス停4番から「岩渡・つくしヶ丘病院」行きで約20分、三内温泉前バス停(青森駅方面の帰りの時刻表)下車。タクシーでなく往復ともバス。ビンボー(^_^;)。

 三内温泉前バス停を下りると、数十メート前に地元ナンバーの車で満杯の駐車場が目につきました。本当にすごい人出で「さんない温泉」の人気の高さが伺い知れます。そして駐車場手前から硫黄臭が漂ってきたのには度肝を抜かれました(^_^;)

 まず、玄関横の受付で入浴料(350円に値上げ)を払います。最初、入浴料を払う場所がよくわからず、中へ入ってから女将さんに聞いて発見しました。中へ入って、下駄箱に靴を入れます。入って右手は食堂(11〜17時営業)があり、その廊下にこの温泉の象徴の猫?がいましたよ。廊下の奥と2階は宿泊棟みたいです。12月〜3月までは湯治もやっていて、2食付き6000円、自炊3500円で宿泊も可能らしいです。

 入って左手が絨毯敷きの休憩室に椅子やテレビがあり、さらに奥に脱衣所があります。一番奥が大浴場があり、入口には以下のような掲示がありました。読んでいて期待に胸が高まります(^^)

「当温泉は、地下750Mから汲み上げた源泉をまったく手を加えず、そのままの状態で温泉として皆様にご利用いただいている天然の霊泉です。

 温泉の含有成分の性質上、手や足に黒く鉄分が付着しますが人体には害はございません。時間の経過とともに化学変化を起こし、自然消滅しますのでご了承下さい。」

 大浴場へ入ると、浴槽はだだ広く、まさに千人風呂を彷彿させ驚き(露天風呂なし)。温泉は男女の仕切りの上の方から大量に滝のように落下、浴槽の縁の至るところから溢れている掛け流し。温泉の色は白濁しており、天候により七変化するらしいです。温泉が流れた場所は白い析出物を生じています。味はすさまじく塩辛く、硫黄臭も強烈。飲泉可能で、滝壷には茶碗が2個くらい置いてありました。でも味が強烈過ぎて、実際飲んでいる人はあまり見かけなかったですね。壁際には成分の固まりが浴槽の底にうようよしてました。一部、髪の毛もからまっていて汚いですが…。

 カランは行列待ち、浴槽の縁で皆腰掛け、寝そべってる人も多かったです。私も強烈すぎて湯に浸かって5分程度でダウンです。温泉から出た後、息苦しくて意識がもうろうとしました。こういう状態になったのは、鹿児島県の指宿温泉の砂湯や草津の万代鉱以来のことです。汗もなかなか引かないです。冬の極寒(-3℃)の屋外でもホカホカして全く湯冷めもしません。肌に残った硫黄臭は2日たった今でも消えないです。

 本当、強烈過ぎる温泉がこのような青森郊外にあったとはビックリしましたよ。あの郡司さんがここ三内温泉を日本の「温泉10選」に入れた理由がよくわかりました。皆さんも青森へ行った際は是非、お試しください。

 注目の成分表は洗面所の仕切りの壁に貼ってありました。また「全国温泉データベース」でもデータや成分比のグラフを公開しています。私はミリバルの値まで書きましょう。

(※ 施設内に掲示してある分析書より引用)
温泉分析書

1.源泉名

 三内ヘルスセンター温泉

 

2.泉質

 含硫黄−ナトリウム−塩化物泉(硫化水素型)

 

3.泉温

 源泉 46.0度 (使用位置 45.0度)

 

4.温泉成分(1Kg中含有量)

(1)陽イオン

成  分
 ミリグラム 
mg
 ミリバル 
mval

ナトリウムイオン 

Na+

5,000 

217.0 

カリウムイオン 

K+

260.0 

6.65 

アンモニウムイオン 

NH4+

6.4 

0.35 

マグネシウムイオン 

Mg2+

190.0 

15.63 

カルシウムイオン 

Ca2+

220.0 

10.98 

マンガンイオン 

Mn2+

0.2 

0.01 

鉄(II)イオン 

Fe2+

0.1 

0.00 

リチウムイオン 

Li+

0.2 

0.03 

陽イオン 計

5,677 

250.7 

   

(2)陰イオン

成  分
 ミリグラム 
mg
 ミリバル 
mval

フッ素イオン 

F

0.4 

0.02 

塩素イオン 

Cl

8,155 

230.0 

臭素イオン 

Br

2.6 

0.03 

ヨウ素イオン 

I

2.1 

0.02 

硫酸イオン 

SO42−

113.7 

2.37 

炭酸水素イオン 

HCO3

482.1 

7.90 

陰イオン 計

8,756 

240.3 

 

(3)遊離成分
   非解離成分

成  分
 ミリグラム 
mg
 ミリモル 
mmol

メタケイ酸   

H2SiO3

115.6 

1.48 

メタホウ酸   

HBO2

49.8 

1.14 

非解離成分 計

165.4 

2.62 

   溶存物質(ガス性のものを除く) 14.60g/kg

 

   溶存ガス成分

成  分
 ミリグラム 
mg
 ミリモル 
mmol

遊離二酸化炭素   

CO2

39.6 

0.90 

遊離硫化水素   

H2S

40.0 

1.17 

溶存ガス成分 計

79.6 

2.07 

   成分総計      14.68g/kg

 

(4)その他微量成分

(Cu)

 0.02 mg/kg

(Pb)

 0.01 mg/kg

 

5.温泉分析年月日

 平成4年12月18日

 

6.分析者

 青森県環境保健センター所長


ガウスさんのレポもあります。


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