小林市内からコスモス牧場に行く道沿いに「紀乃島温泉」(源泉名:南ひなもり温泉)はあった。近くには皇子原温泉,極楽温泉,湯の元温泉などが点在していて、車での移動なら20分程度で各温泉に行ける。体力があれば温泉のハシゴもできますね。施設は宿泊施設も兼ねているが、入口には日帰り入浴用の発券機もあり、どちらかというと、日帰り入浴施設といった感じの施設。
脱衣所は、脱いだ服を籠に入れ棚に並べるタイプで、鍵は掛からない。貴重品のみ100円リターン式のロッカーに入れるようになっている。
浴槽は、大浴槽,熱めの浴槽,露天風呂,サウナ,水風呂
があり、カラン数は12。大浴槽は、熱めの浴槽の3倍程度の広さがあり、お湯の投入量はどちらも同じ程度。いずれの浴槽にも惜しげもなくドバドバと源泉が掛け流されている。これほど掛け流されていると浸かっていても気持ちが良い。
お湯は、透明のやや茶褐色をしていて、熱めの浴槽の方が色は薄い。鉄分が酸化して茶色くなるのであろう。浴槽の周囲は、沈殿物で茶色く染まっている。お湯の注ぎ口には飲用の柄杓が備え付けてある。味は、柔らかい鉄味の中にほのかに甘みも感じる。温泉水としては旨い。温泉成分は、成分表の掲示されていないので不明。温泉分析書別表(適応症等)のみ掲示してある。
施設内には、「温泉分析書別表」の他に「紀乃島温泉の由来」と題した掲示物があったので以下に引用します。
紀乃島温泉の由来
日本と言う國(島)の始まり(紀元)は、ひとかけらの土の塊でした。
それまで日本という國は存在せず、単なる水の淀みすぎず形もありませんでした。その淀みに、神々が天上界からひとかけらの土の塊を投げ入れられ、それが基となって現在の日本の國が形創られたと言うことです。その最初に投げ込まれたのが現在の霧島連山であります。
その神々が創られた國日本に、天上界から初めて降臨(神様等が天下られる事)されたのが、天照皇大神(アマテラス オオミカミ)の孫にあたるニニギノ尊(天孫)であり、その地が霧島連山の霊峰高千穂の峰であります。そのような意味において、霧島地域一帯は日本の始まりの地と言えます。
紀乃島の紀は紀元(節)の紀であり、天孫降臨の神話に基づく始まりを意味し、紀乃島の島は國という意味を持ちます。
つまり、
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神々が創られた日本と言う島(國)の最初の地(紀元の地)にある温泉。
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小林という地域(國)に初めて湧水した温泉。
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という意味で紀乃島温泉と名付けました。
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