埼玉県秩父市の秩父川端温泉「凡の湯」へ行ってきました。最初は白寿の湯か満願の湯へ行こうと思ったのですが、いまだ入浴したことのない「凡の湯」としました。かんぽの宿寄居に次ぐ地元・埼玉初湯シリーズ第2弾です。私は秩父の血筋なのですが、本当、地元の温泉には行かないんです。
ちょっと用があったので、児玉町から県道秩父・児玉線を小山川に沿って秩父方面へ。この県道は児玉地域や群馬方面から秩父への行き来や、国道140号渋滞時の抜け道として便利です。途中、皆野町の満願の湯を横目(あっ、ポリタン忘れた!)に国神交差点を右折(長瀞方面は左折)大渕交差点を左方向へ直進、皆野橋の交差点のちょっと先を看板に従って左折です。所在地は秩父市ですが、皆野町の荒川対岸に位置しています。
凡の湯は「秩父スプラッシュガーデンキャンプ場」内にありますが、真冬の日曜の夕方とあってさすがキャンプの方はいません。でも土曜の午後など真冬でもキャンプされる方がいるんでしょうか?夏はキャンプ客で混みそうなので、あえて冬に行ってみたわけです。文字通り穴場で入浴客も2〜3人とすいていました。
凡の湯玄関で下駄箱に靴を置いて椅子や畳敷きの休憩所を通って受付へ。まず入る前、受付で気さくそうな管理人のおじさんから、初めての方に対し
- シャワーやカランの湯は温泉のためヌルヌルします。
- 浴槽へ入る前に体をよく洗って下さい。皆そうしておりますので…
- 浴槽の湯を汲み出さないで下さい。湯面で温度を調整しておりますので…
との注意を丁寧にしていただきます。入浴料は550円と加熱湯ばかりの秩父では安いですね。
鍵つきロッカー(コイン不要)のある脱衣所は屋内で暖房も効いていますが、浴場は屋外なので冬は風除けのビニールカーテンで覆われています。冬だと露天風呂の開放感がありませんね。カランも屋外なので、寒くて結構ツライです。カランの部分だけでも畑のビニールハウスみたいなもので覆えないものでしょうか?浴槽は保温構造で長野県産の鉄平石を使用しているようです。
温泉ですが、かんぽの宿寄居同様衝撃を受けました。カランを捻ると、最初は冷えた源泉ですが、次第に温かくなります。カランの湯はやや硫黄臭がし、肌にかけるといきなりヌルヌルしてきます。浴槽の湯も硫黄臭はカランよりうすいものの、常にヌルヌルします。カランと浴槽では別源泉でしょうか?出た後もさっぱり感と温もり感が半端ではないです。お湯の湧出量は少なく加熱循環のようですが、温泉そのものの成分によるものなのか、すごくいいお湯でした。秩父では一番いいお湯かも。
分析書は休憩所の壁に2種類の源泉別に大きく拡大されたものが掲げられています。具体的な数値はガウスさんのページ、及び下記レポートにあるので、そちらをご覧下さい。一部だけ引用すると
- 源泉名:梵の湯(1号井戸)
- 12L/分(掘削、動力揚湯)、16.1℃(冷鉱泉)、pH=8.6、
溶存物質総量 3,119g/kg
- 源泉名:凡の湯(2号井戸)
- 11L/分(動力揚湯)、16.5℃(冷鉱泉)、pH=9.1、
溶存物質総量 1,567g/kg
- 泉質:ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉
露天風呂からの眺めは冬はビニールに覆われて何も見えませんが、そのビニールの外へ出てみても壁に覆われて眺めはありません。壁の外を覗くと荒川の眺めとまわりの山々が少し望めます。露天の一角に源泉の出る蛇口がありましたが、無断持ち出しが多いのか、コックはありませんでした。
このあとは併設の焼き肉処凡へ。牛カルビで680円、ワカメスープ300円、ライス200円の税込1230円。焼き肉は大変おいしかったです。秩父って焼肉屋(ホルモン焼)が多いそうですよね。さすがです。すばらしい温泉においしい焼肉、さらにキャンプ(もち夏のことです)と来れば最高ですね(^_^)
帰りは国道140号の旧道を長瀞・寄居経由で帰りました。有料の皆野寄居バイパスなら早いんですが、お金なーい(^_^;)。自宅からは児玉経由でも寄居経由でも約45分です。また、ろう梅咲く長瀞からは一番近い温泉になるので、ついでに利用されてみてはいかがでしょう。公式HPの地図をよくご確認下さい。
スプラッシュガーデン秩父オートキャンプ場
埼玉県秩父市小柱字川端326-2
TEL:0494-62-0662
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