金山温泉 かんぽの宿 寄居

データ

公式ホームページ

http://www.kampo.kfj.go.jp/shisetsu/yado1/2122yorii/

泉質

アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)

泉温

27.6℃

湧出量

67 リットル/分

知覚的試験

不明

水素イオン濃度

不明

密度(比重)

不明

蒸発残留物

不明

ラドン(Rn)含有量

不明

浴槽

循環式

営業時間

AM10:00〜PM7:00

料金

800円 PM3:00以降は500円
詳細は、かんぽの宿寄居HP参照

定休日

無休かな?

場所

寄居からR140を長瀞方面に行ったところ。秩父鉄道「はぐれ」駅の近く。[地図


調査記録

調査日:2003年1月26日<日> 調査人:ONKEN21

 「かんぽの宿寄居」の金山温泉に日帰り入浴してきました。自宅より車で25分、長瀞より15分と地元なんですが、なぜか初めての入浴です(^_^;)地元の温泉って意外と行かない私です。

 場所は秩父鉄道波久礼駅(徒歩15分)東側の金山の頂上です。関越道花園ICから秩父方面9キロ、15分。長瀞からも15分位と交通も観光も便利な場所です。寄居駅南口交番前からかんぽの宿行き送迎バスは9:45、15:15となっています。かんぽの宿発は9:30、15:00です。
かんぽの宿は当初は長瀞町に建設する予定でしたが、町内の旅館からの反対で寄居に建設した経緯があります。宝登の湯がかんぽの宿の眼下に建設中ですね。

 かんぽの宿は郵政事業庁の簡易保険福祉施設のことですが、4月からの郵政公社化により民間や自治体への売却もしくは廃止が懸念されるところです。足利温泉建設断念でも触れた通りです。公社移行後も身障者向けにバリアフリー施設に改造された施設は存続されることになっており、寄居でもバリアフリー化工事が行なわれているようでした。なお、簡易保険非加入者の宿泊については2/1から加算額が2,000円となるので要注意(従来1,500円)。寄居の宿泊料は3名以上簡保加入者7,700円〜(休前日・夏休み+500円、年末年始・GW・お盆+1,000)です。

 まずフロントで入浴料(10〜15時800円/15〜19時500円)を払います。すると500円でも「日帰り特別割引券(600円、〜15/3/31有効)」を一人1枚いただけます。エレベータに乗り6階の展望風呂へ。展望のよい椅子のある小さな休憩所を通り過ぎると脱衣所に入ります。脱衣所はすべてコイン不要の鍵付きロッカーです。

 浴室に入ると窓側が手前から温泉浴槽、奥が真湯で少しカルキ臭のするジャグジー、さらに奥が露天風呂です。温泉浴槽は吸込1ヶ所、加熱湯注入1ヶ所の循環(カルキ臭なし)ですが、浴槽奥の投入口からはかなり硫黄臭のするぬるい源泉を15分間隔で投入されます。土日は投入量を多くし、逆に平日はあまり投入されないそうです(シバクさん情報)。湧出量が67L/分なのでやむ得ないですね。温泉へ入浴すると一瞬にして肌が強烈にヌルヌルしてきてビックリしました。ヌルヌル度はかなり高いです。

 次に露天風呂へ。な、なんと草津の湯の花を入れたのかと思えるほどかなり白濁しています。浴槽の底の排水の栓が見えません。この濁りは内湯にはなく、露天風呂の空気に触れ酸化したものなのでしょう。露天もカルキ臭なしで濁り具合からもろ過していないことがわかります。(時期によりカルキ臭もすることもあるそうです。)加熱のため循環しているとは思うのですが、濁りすぎで吸引口が見つかりません(^_^;)

 風呂からの眺めですが、内湯からは釜伏山、寄居橋のかかる荒川、秩父鉄道波久礼駅と波久礼集落がまるで箱庭のように望むことができます。露天は岩風呂風ですが、その岩は本物ではなく、たたくと軽い音がします。露天はかなり小さく、温泉に浸かりながでは景色は見えません。手摺に立てば見えますが…。残念です。

 夕方は混んでいましたが、18:30過ぎは夕食時間のせいか貸切状態でした。上がる時は断続投入の温泉を洗面器2杯に汲んで頭からかぶって出ましたよ(^^)V。本当、お湯のヌルヌルと白濁、そして景色の良さで埼玉にもこんなにいい温泉があったのかと改めて驚きました。白寿の湯の赤濁・鉄分系とかんぽの白濁・硫黄系と入り比べるとおもしろいかも(^^)

 成分の掲示表は下駄箱上にありました。以下の通りです。

(※ 施設内に掲示してある分析書より引用)

利用許可施設名

:寄居簡易保険保養センター

利用許可番号

:指令薬第1002号

許可年月日

:平成11年12月14日


温泉分析書

1.源泉名

金山温泉

 

 

2.泉質

アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性低温泉)

 

3.泉温(源泉) 

27.6℃

 

 

4.温泉の成分 本水1kg中に含有する成分、分量及び組成

 

陽イオン成分
ミリグラム
mg

リチウムイオン 

Li+

0.2 

ナトリウムイオン 

Na+

271.6 

カリウムイオン 

K+

3.9 

アンモニウムイオン 

NH4+

0.02 

マグネシウムイオン 

Mg2+

0.9 

カルシウムイオン 

Ca2+

5.6 

ストロンチウムイオン 

Sr2+

0.3 

バリウムイオン 

Ba2+

痕跡 

アルミニウムイオン 

Al3+

4.0 

マンガンイオン 

Mn2+

0.1 

鉄(II)イオン 

Fe2+

3.3 

銅イオン 

Cu2+

痕跡 

亜鉛イオン 

Zn2+

痕跡 

陽イオン 計

289.9 

陰イオン成分
ミリグラム
mg

フッ素イオン 

F

4.1 

塩素イオン 

Cl

248.0 

臭素イオン 

Br

0.6 

ヨウ素イオン 

I

痕跡 

硝酸イオン 

NO3

痕跡 

水酸イオン 

OH

1.4 

硫化水素イオン 

HS

0.4 

硫酸イオン 

SO42−

1.6 

リン酸水素イオン 

HPO42−

痕跡 

炭酸水素イオン 

HCO3

99.5 

炭酸イオン 

CO32−

74.4 

メタケイ酸イオン 

HSiO3

37.7 

メタホウ酸イオン 

BO2

40.9 

陰イオン 計

508.6 

  溶存物質(ガス性のものを除く) 798.5 mg/kg
  成分総計 798.5 mg/kg

 

その他の微量成分

総水銀

(Hg)

 不検出

(Pb)

 不検出

カドミウム

(Cd)

 不検出

総クロム

(Cr)

 不検出

 

5.分析の年月日 : 平成11年3月29日

 

6.分析の年月日 : 社団法人 長野県薬剤師会 会長


調査日:2002年2月27日<水> 調査人:だだ星人

 泉質は、アルカリ性単純泉だけど、僅かに白濁していて微かに硫黄臭がするヌルヌル温泉。露天は循環してるみたいだけど、お湯が溢れているときもある。内風呂は加水してるのだろうか?無色透明のお湯で、常に湯船から溢れ出ている。
 露天風呂の岩が「張りぼて」なのは何でだろう?


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