日曜は長野県真田町の分譲地「いずみの森」内に、昨年5月3日にオープンしたばかりの地蔵温泉「十福の湯」へ行ってきました。
十福の湯への行き方ですが、関東からは上信越道東部湯の丸インター下車、菅平・真田方面へ向かい、旧菅平有料道路を走ります。真田町に入ってすぐの交差点を左折、県道35号をそのまま直進して新地蔵峠・松代方面へと向かいます。峠の手前の別荘地、「いずみの森」内に十福の湯があります。東部インターから約30分です。長野道方面からは長野インター下車、約25分です。
なお、昨年12/20より駅からのシャトルバスが運行開始しています。乗車料金は片道大人200円、子供100円です。参考までに専用シャトルバスのダイヤは以下の通りです。
シャトルバス発車場所
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発車時間
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行き
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上田駅 発
(所要40〜43分)
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9:00
11:30
15:00
18:00
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篠ノ井駅信学会前 発
(所要52分)
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8:30
11:30
15:00
18:00
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帰り
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十福温泉前 発
(上田・篠ノ井方面共)
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10:00
13:30
16:30
20:30
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まず、駐車場は少なくほとんど満車状態でした。ナンバーを見ると長野ナンバーが大部分。関東までは知れ渡っていないようです。玄関に入ると右手に天然水、左手に冷めた源泉?が注がれる水受けがあります。中へ入って靴を脱ぎ、下駄箱もしくは鍵付きロッカーに入れます。入館券(大人600円、小人300円、障割なし)を券売機で買います。受付で入館券を渡すと、ポイントカード(10・20・30ポイントで1回入浴無料、家族利用可)に人数分のハンコを押していただけます。
館内はログハウス風であたたかみが感じられます。入って右手に食事処(茶や冷水あり)と大広間、マッサージコーナー、土産売場、左手に「森のパン屋さん」、喫茶・休憩コーナーがあり前方の脱衣所途中の両側にも無料の中広間が数部屋あります。通路右手はマッサージ機用、子供の遊び場用、別棟の静かな休憩室(オススメ)となっています。
浴室左手はひのき風呂、右手は石風呂で男女交代制です。ひのきタイプの方が露天風呂が広いそうで、当日はそちらが男でした。脱衣所は鍵付きロッカーとなっていますが、自由に選べるため誤って鍵を持ち帰ってしまう人が多いようです^_^;)。
まず浴室へ入り、源泉のかけ湯(カルキ臭なし)で掛け湯します。内湯浴槽は数十人は入れるほど広く、奥から甘い硫黄臭味のする新鮮なぬるい源泉が大量に投入され、その下の浴槽内から加熱された循環湯が注入されています。手前の洗い場側側面に吸込み、窓際にお湯が大量に溢れています。半掛け流し半循環で、源泉以外はややカルキ臭がします。レジオネラ属菌に対して安全との掲示が至るところで目に付きました。長野の温泉は深刻なようですね(^_^;)。でも源泉の硫黄臭味はかなりあり、名湯の部類だと思われました。
さてここで特筆すべきは長野“県下最大級の大露天風呂”。触れ込み通り、数百人は入れる位広くて開放感抜群です。大きな露天風呂は一部に大きな屋根がかけられ、三波石の庭園や鷹・ウサギのモニュメントを望むことができます。隣には天然ひのきサウナと水風呂があり、その奥にもう一つだだ広い露天風呂があります。お湯は源泉が岩のてっぺんからチョロチョロ注がれるのみで数え切れないほどの熱い加熱パイプや湯の噴き出しが目に付きます。強力な加熱循環です。加熱コスト上、これはやむ得ないですかね。湧出量は355リットル/分と少なくはないですが… でも600円と言う入浴料でよくやっていけるなと思われるくらいの広さと豪華さでした。三波石の石庭にも源泉が流れ、湯気が上がっておりました。
分析書は脱衣所内の洗面所脇にあり、何と木製でした。見た目にも美しいですね(^^)。源泉地はひのきタイプの露天風呂隣にあります。小屋掛けになっていました。
(※
施設内に掲示してある分析書より引用)
温泉分析書
1.源泉名及び湧出地
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源泉名
湧出地
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地蔵温泉
長野県小県郡真田町大字傍陽字沼入9097番70
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2.湧出地における調査及び試験成績
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知覚的試験
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ほとんど無色澄明、微硫黄味を有する
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水素イオン濃度
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pH 9.3
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3.本水1キログラム中に含有する成分、分量及び組成
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陽イオン成分
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ミリグラム
mg
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0.02
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56.5
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0.7
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0.02
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17.3
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0.09
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痕跡
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0.02
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痕跡
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0.1
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痕跡
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陽イオン 計
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74.8
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陰イオン成分
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ミリグラム
mg
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0.5
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22.6
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0.3
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0.6
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89.7
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痕跡
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32.5
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6.3
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1.9
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陰イオン 計
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154.4
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非解離成分
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ミリグラム
mg
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26.6
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非解離成分 計
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26.6
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溶存ガス成分
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ミリグラム
mg
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痕跡
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溶存ガス成分 計
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−
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溶存物質(ガス性のものを除く) 255.8mg/kg 成分総計 255.8mg/kg
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総水銀
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(Hg)
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不検出
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鉛
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(Pb)
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不検出
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カドミウム
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(Cd)
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不検出
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総クロム
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(Cr)
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不検出
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総ヒ素
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(As)
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0.017 mg/kg
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4.泉質:アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性温泉)
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平成14年3月20日
社団法人 長野県薬剤師会 会長
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ちなみに埼玉北部の自宅からは高速経由2時間、嬬恋・吾妻・倉渕経由の下道で4時間でした。一応、スタッドレス装備の家族の車で行きましたが、すべてノーマルでも問題ない路面でした。
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