土曜日だというのに朝の8時頃から家のドアをノックする奴がいる。そういえば、今日は朝から温泉に行こうと昨夜約束したのだった。慌ててお風呂セットを準備し、家を出たのは8時を少し回っていた。車に乗り込んで、いざ温泉へ! と思いきや、まだ行き先が決まっていない。。車を走らせながら、長野方面、栃木、、と温泉地を候補に上げるが、「吹割の滝」が見たいということで、結局、老神温泉に行くことになった。カーナビを老神温泉にセットし、その案内に逆らいながら老神温泉に着いたのは10時半頃だった。カーナビの案内よりも1時間近くも速い到着である。優越感に浸りながら「湯元華亭」に向かった。
「湯元華亭」。。以前、この場所には旅館があったが、「埼玉グランドホテル」がその旅館を買い取って、日帰り温泉施設に建て替えたという話を聞いたことがある。料金が1,000円/1日とやや高いのでこれまで敬遠していたが、今回は物は試しと入ってみることにした。
受付を済ませたのは午前11時頃。料金が高いためか客が誰もいない。今日一番の客のようだ。館内は1階がロビー、売店、休憩室を兼ねた食堂。2階は個室。浴室は地下となっている。地下といっても川沿いの斜面に建っているので、実際にはここが建物の1階という感じである。
脱衣所のロッカーは100円リターン方式ではなく、その都度100円を取られるので貴重品のみを100円リターン式の貴重品ロッカーに入れて、脱衣ロッカーには鍵を掛けずに浴室に入った。当然一番風呂である。浴槽は、内風呂、露天風呂、打たせ湯があり、湯温調節のためか一部循環しているものの、ほぼ掛け流しの状態である。お湯は、無色透明の綺麗なお湯で極僅かに硫黄臭も感じる。お湯に浸かっていると肌がしっとりとしてくるのが分かる。どうやら本物の温泉のようです。
湯上がりに「ここの温泉は飲めるのか?」と尋ねると「足湯に注がれているお湯は飲めますが、浴室のお湯は保健所の許可がないので飲まないでください。」とのこと。足湯・・?そんなのあったかなぁ?と探しているとありました。f^^; 男湯と女湯を繋ぐ通路脇のドアから外に出て階段を降りていくと、そこには湯口から足湯へとお湯が注がれていた。早速、ズボンの裾をめくり足湯に浸かる。しかし、何かが違う。仄かに硫黄臭が漂ってくるのである。内湯でも極僅かにしか感じなかった硫黄臭が、足湯では可成り強く感じる。後で係りの人に尋ねると、「足湯は源泉から直に注いでいますが、浴室には一旦タンクに貯めて、それを各浴槽に供給しています。タンクに貯める際に硫黄臭が飛んでしまうのでしょう。」とのこと。温度調節が難しいので源泉を直に浴槽の方には供給してないそうです。
お昼を少し過ぎた頃から次第に客が増え始め、あっという間に休憩室は満席となった。その後も客がひっきりなしに入ってくる。1日いても1,000円としうことでもう少しのんびりしようかと思ったが、他の客に席を譲るべく、我々は早々に退散することにした。
平成14年12月16日より営業時間も午後10時まで延長となり、時間を気にせず本物の温泉に浸かれることを考えると、1日で1,000円はお得かも知れません。食事付きパックやスキーパックなどのコースもあるようです。
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