老神温泉 湯元華亭

データ

公式ホームページ

http://www.saitamagrandhotel.com/hanatei/

泉質

単純硫黄温泉(アルカリ性低張性高温泉)
(硫化水素型)

泉温

49.8℃(調査時における気温3.0℃)

湧出量

未測定(動力揚湯)(※ 約200 リットル/分)

知覚的試験

無色透明。本水は硫化水素臭があり、黒色浮遊物が認められる。

水素イオン濃度

pH8.7(試験室値:pH8.80)

密度(比重)

0.9983(20℃)

蒸発残留物

0.49 g/kg(130℃)

ラドン(Rn)含有量

不明

浴槽

放流式(源泉100% かけ流し) ※ 但し、僅かに循環

営業時間

[平日]

AM11:00〜PM10:00

[土・日・祝日]

AM10:00〜PM10:00

料金

[大人]1,000円/1日
[小学生]500円/1日
[幼児]無料
詳細は、湯元華亭HP参照

定休日

第2月曜日,12/31〜1/1
12月〜3月は、第2第4月曜日

場所

老神温泉の奥の方。片品川の近く。[地図


調査記録

調査日:2003年3月1日<土> 調査人:だだ星人

 土曜日だというのに朝の8時頃から家のドアをノックする奴がいる。そういえば、今日は朝から温泉に行こうと昨夜約束したのだった。慌ててお風呂セットを準備し、家を出たのは8時を少し回っていた。車に乗り込んで、いざ温泉へ! と思いきや、まだ行き先が決まっていない。。車を走らせながら、長野方面、栃木、、と温泉地を候補に上げるが、「吹割の滝」が見たいということで、結局、老神温泉に行くことになった。カーナビを老神温泉にセットし、その案内に逆らいながら老神温泉に着いたのは10時半頃だった。カーナビの案内よりも1時間近くも速い到着である。優越感に浸りながら「湯元華亭」に向かった。

 「湯元華亭」。。以前、この場所には旅館があったが、「埼玉グランドホテル」がその旅館を買い取って、日帰り温泉施設に建て替えたという話を聞いたことがある。料金が1,000円/1日とやや高いのでこれまで敬遠していたが、今回は物は試しと入ってみることにした。

 受付を済ませたのは午前11時頃。料金が高いためか客が誰もいない。今日一番の客のようだ。館内は1階がロビー、売店、休憩室を兼ねた食堂。2階は個室。浴室は地下となっている。地下といっても川沿いの斜面に建っているので、実際にはここが建物の1階という感じである。

 脱衣所のロッカーは100円リターン方式ではなく、その都度100円を取られるので貴重品のみを100円リターン式の貴重品ロッカーに入れて、脱衣ロッカーには鍵を掛けずに浴室に入った。当然一番風呂である。浴槽は、内風呂、露天風呂、打たせ湯があり、湯温調節のためか一部循環しているものの、ほぼ掛け流しの状態である。お湯は、無色透明の綺麗なお湯で極僅かに硫黄臭も感じる。お湯に浸かっていると肌がしっとりとしてくるのが分かる。どうやら本物の温泉のようです。

 湯上がりに「ここの温泉は飲めるのか?」と尋ねると「足湯に注がれているお湯は飲めますが、浴室のお湯は保健所の許可がないので飲まないでください。」とのこと。足湯・・?そんなのあったかなぁ?と探しているとありました。f^^; 男湯と女湯を繋ぐ通路脇のドアから外に出て階段を降りていくと、そこには湯口から足湯へとお湯が注がれていた。早速、ズボンの裾をめくり足湯に浸かる。しかし、何かが違う。仄かに硫黄臭が漂ってくるのである。内湯でも極僅かにしか感じなかった硫黄臭が、足湯では可成り強く感じる。後で係りの人に尋ねると、「足湯は源泉から直に注いでいますが、浴室には一旦タンクに貯めて、それを各浴槽に供給しています。タンクに貯める際に硫黄臭が飛んでしまうのでしょう。」とのこと。温度調節が難しいので源泉を直に浴槽の方には供給してないそうです。

 お昼を少し過ぎた頃から次第に客が増え始め、あっという間に休憩室は満席となった。その後も客がひっきりなしに入ってくる。1日いても1,000円としうことでもう少しのんびりしようかと思ったが、他の客に席を譲るべく、我々は早々に退散することにした。

 平成14年12月16日より営業時間も午後10時まで延長となり、時間を気にせず本物の温泉に浸かれることを考えると、1日で1,000円はお得かも知れません。食事付きパックやスキーパックなどのコースもあるようです。

調査日:2002年11月10日<日> 調査人:うつぼ

 純和風の日帰り施設。お湯は微々白濁透明、黄土色の湯ノ花若干あり。明瞭な硫化水素臭。ツルすべ感も結構あります。湯船には吸排水口がありますが、どれも未作動でかけ流し状態。湯口は源泉との事です。

(※ 施設内に掲示してある分析書より引用)
温泉分析書

1.

申請者

:埼玉県本庄市東台3丁目2番12号

 高橋商事株式会社 代表取締役 □□ □□

 

2.

温泉名、源泉名

:老神温泉(源泉名:2号泉)

及び ゆう出地

 群馬県利根郡利根村大字大楊字新平1519番地

 

3.ゆう出地における調査及び試験成績

(1)調査及び試験者

:群馬県衛生公害研究所 □□ □□

(2)調査及び試験年月日

:平成4年2月24日

(3)泉温

:49.8℃(調査時における気温 3.0℃)

(4)ゆう出量

:測定せず(動力揚湯)

(5)知覚的試験

:無色透明

(6)pH値

:8.7

(7)ラドン(Rn)含有量

:−−

 

4.試験室における試験成績

(1)試験者

:群馬県衛生公害研究所 □□ □□

(2)分析終了年月日

:平成4年3月12日

(3)知覚的試験

:本水は硫化水素臭があり、黒色浮遊物が認められる。

(4)密度

:0.9983(20℃)

(5)pH値

:8.80

(6)蒸発残留物

:0.49 g/kg(130℃)

 

5.試料1kg中の成分、分量及び組成

(1)陽イオン

成  分
 ミリグラム 
mg
 ミリバル 
mval
 ミリバル% 
mval%

ナトリウムイオン 

Na+

121 

5.26 

76.01 

カリウムイオン 

K+

4.0 

0.10 

1.45 

マグネシウムイオン 

Mg2+

1.5 

0.12 

1.73 

カルシウムイオン 

Ca2+

28.6 

1.43 

20.66 

鉄(II)イオン 

Fe2+

0.16 

0.01 

0.15 

マンガンイオン 

Mn2+

0.11 

0.00 

0.00 

アルミニウムイオン 

Al3+

<0.05 

0.00 

0.00 

陽イオン 計

155.37 

6.92 

100.00 

  

(2)陰イオン

成  分
 ミリグラム 
mg
 ミリバル 
mval
 ミリバル% 
mval%

フッ素イオン 

F

6.0 

0.32 

4.78 

塩素イオン 

Cl

108 

3.05 

45.52 

硫酸イオン 

SO42−

136 

2.83 

42.24 

炭酸水素イオン 

HCO3

6.1 

0.10 

1.49 

炭酸イオン 

CO32−

12.0 

0.40 

5.97 

陰イオン 計

268.1 

6.70 

100.00 

 

(3)遊離成分
  ア.非解離成分

成  分
 ミリグラム 
mg
 ミリモル 
mmol

メタケイ酸   

H2SiO3

62.6 

0.80 

メタホウ酸   

HBO2

5.0 

0.11 

非解離成分 計

67.6 

0.91 

 

  イ.溶存ガス成分

成  分
 ミリグラム 
mg
 ミリモル 
mmol

遊離二酸化炭素   

CO2

0.0 

0.00 

(遊離炭酸)

 

 

遊離硫化水素   

H2S

5.1 

0.15 

溶存ガス成分 計

5.1 

0.15 

 溶存物質(ガス性のものを除く) 
  (1)+(2)+(3)ア

: 0.49107 g/kg

 成分総計
  (1)+(2)+(3)ア、イ

: 0.49617 g/kg

 

(4)その他微量成分

総ヒ素

0.008 mg/kg

銅イオン

検出せず。(0.002 mg/kg未満)

鉛イオン

0.005 mg/kg

総水銀

検出せず。(0.0005 mg/kg未満)

 

6.泉質

単純硫黄温泉(アルカリ性低張性高温泉)

(硫化水素型)

 

7.禁忌症、適応症等

「温泉分析書別表」中5に記載する。

 

  

平成4年3月16日
群馬県前橋市岩神町三丁目21−19
群馬県衛生公害研究所 所長 □□ □□


 さすがに貫禄十分なお湯ですね-^^)。いきなりの数字のラレツでごめんなさい。


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