私自身ここは10年位昔に下見したことがあったのですが、鉱泉の沸かし湯よりも群馬温泉「やすらぎの湯」のような高温の温泉の方に関心があったため、入浴しなかったのです。実は鉱泉ではどうせ薄いお湯なんだろうと誤った偏見を持っていました。しかし、実際入浴してみてその誤りに気付き、なぜあの時入浴しなかったのかと後悔の念を抱くことになってしまったのでした。
当時、総社鉱泉を敬遠した理由に700円と言う入浴料の高さにあったのですが、現在は周辺の温泉施設に押されてか500円に値下げしていました。でもよくよく考えてみると鉱泉ですから、加熱コストがかかり、その分高くなるのはやむ得ないのです。それが他の温泉施設との対抗上、値下げせざるを得なくなり苦しいところですね。
創業は大正14年(1925)と歴史があり、それなりの名湯の予感をさせてくれます。浴室に入るとお湯の色が黄土色なのに驚きました。それでいて無味無臭なんですから、不思議ですね。お湯そのものは名湯伊香保温泉にそっくりかなと思いました。伊香保露天風呂に似たお湯の感じです。浴感としてはキシキシ感が強いそうです。お湯については加熱ながら源泉100%の鉱泉をほぼ掛け流し(少し循環?)で使用しています。
入浴中は大変熱く、火照り感が強くてあまり浸かってはいられない程です。
(※
施設内に掲示してある分析書より引用)
温泉分析書
(鉱泉分析試験結果による分析成績)
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本水1キログラム中に含有する成分、分量及び組成
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陽イオン成分
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ミリグラム
mg
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11.8
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2.55
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9.08
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33.6
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3.7
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陽イオン 計
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60.73
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陰イオン成分
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ミリグラム
mg
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0.06
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18.7
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80.0
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64.7
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陰イオン 計
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163.46
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ここのすばらしい点は浴室や休憩所のテラスから眺める、五王頭(ごおうず)川のせせらぎと山奥に行ったような秘湯の雰囲気。五王頭(ごおうず)川は天狗岩用水の水が流れ込み、かなりの水量です。これが前橋市内とはホント信じられないですね。すばらしいロケーションです。
さらにサービスとお客もいいです。テラスですばらしい眺めにうっとりしていると、女将さんが熱いお茶を入れて持ってきてくださったのです。さらにお客様と共にカラオケをすすめられるのです(^_^;)。私はヒドイ音痴(^_^;)なので遠慮させていただきましたが、仲間の方は歌っていましたね。さらにここで食べた「せせらぎ鍋うどん餅入り700円」は最高にうまかったです。
最後に玄関を出て右手の源泉ポンプやら、ボイラーやらも見てきました。今度は宿泊(1泊2食税別8,000円)で利用してみたいなと思えるホットで家庭的な鉱泉宿でした。
- 総社鉱泉センター せせらぎの湯
所在地:前橋市総社町985-2
TEL:027-253-1126(ココはみんなのイイフロ)
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