赤城山の南麓・宮城村の赤城高原温泉「山屋蒼月」(旧・赤城高原ホテル)へ日帰り入浴してきました。私は赤城温泉郷のうち、赤城温泉3軒と忠治温泉、滝沢温泉すべてに昔に入浴済ですが、残るはここだけでした。
場所は「クローネンベルク」からR353を渋川方面に少し行ったカーブの中に「山屋蒼月」があります。「ぐんまフラワーパーク」にも近いので帰りに寄ると便利かも。この前はこの近くの温泉の苦情を見かけたので、ダメもとで行ってみました。土曜よりも日曜の方がすいてると予想して。
- ご宿泊のお客様の多い日には勝手ながらお受けできない場合も御座います。
- あらかじめ電話(027-283-5211)等で御確認下さいませ。
(公式HP「お風呂」より)
とあるので要注意。
玄関やフロントは料亭風に改装されていてきれいです。玄関を入るときちんと息子さんが「いらっしゃいませ」とお出迎え。近くの宿では従業員さえ見当たらないことが多いのですが、ここは立派です。そう言えば、帰りはおやじさんと孫が「バイバイー」と見送りし、胸がジーンとしました。こういう宿ならいつか泊まってみたい。700円の入浴料に新品のタオル代も含まれています。
こぎれいに改装された通路を通りながら、浴室へ向かいます。脱衣所は何と、畳敷きで気持ちイイ、さらに宿泊者向けだとは思いますが、貸しタオルがたくさん用意されています。浴室に入ると、左手に檜風呂、右手に4ヶ所のカラン。天井や壁も木造りであたたかみを感じます。外へは庭園風にまとめられた小ぎれいな三日月(ハート)型の露天風呂が。真っ赤なもみじがきれいにライトアップされ、最高です。先端に立つと、ライトアップされた池のある庭園と向こうに伊勢崎方面の夜景がわずかに望まれます。ホント、雰囲気抜群のお風呂です。入浴客も我々のほか二人しかなく、のんびりできました。
肝心のお湯についてですが、無味無臭無色透明で浴感のうすいお湯です。脱衣所の掲示に
- 浴槽、洗い場などに黄色い付着物がついていることがありますが、温泉の成分(鉄分)によるものです。
とありますが、夜で暗くてよくわかりませんでした。注がれるお湯については公式HPに
- 湯口から出ているお湯は、源泉(写真下)から直接引き入れております。
とあるので新鮮なものかも知れませんね。内湯、露天共吸込口各1ヵ所からはわずかに吸込みがあり、内湯は人が入った時のみ奥に掛け流されています。しかし、奥の排水槽は湯がためてあり、このお湯を循環利用することもあるのかも知れません。加熱ですから、多少のろ過循環をしているのでしょう。肌ざわりが大変よく、浴後もホカホカしました。
成分表ですが、詳しいのはフロント前の柱にありました。メモするのには人目について、恥ずかしいですが、幸い夕食時で人の出入りが少なかったので、メモできました。脱衣所のものは源泉名・泉質・効能・注しか記載されておりません。
(※
施設内に掲示してある分析書より引用)
温泉分析書
1.
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申請者
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:群馬県勢多郡宮城村大字苗ヶ島1432−2
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有限会社
赤城高原ホテル 代表取締役 □□
□□
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2.
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温泉名、源泉名
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:(仮称)赤城高原温泉(源泉名:手の湯・島の湯混合泉)
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及び
ゆう出地
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:群馬県勢多郡宮城村大字苗ヶ島1430−1
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(採水場所
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:両源泉の下流)
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(1)調査及び試験者
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:群馬県衛生環境研究所 □□
□□
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(2)調査及び試験年月日
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:平成8年7月?日
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(3)泉温
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:14.5℃(調査時の気温
19.0℃)
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(4)ゆう出量
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:測定不能(自然湧出)
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(5)知覚的試験
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:無色澄明
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(6)pH値
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:6.9
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(1)試験者
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:群馬県衛生環境研究所 □□
□□
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(2)分析終了年月日
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:平成8年8月7日
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(3)知覚的試験
|
:無色澄明
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(4)密度
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:0.9984
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(5)pH値
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:7.10
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(6)蒸発残留物
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:0.17
g/kg
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(1)陽イオン
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(2)陰イオン
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成 分
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ミリグラム
mg
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8.39
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3.09
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3.74
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29.4
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2.55
|
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0.18
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0.40
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陽イオン 計
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47.7
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成 分
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ミリグラム
mg
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<0.1
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8.03
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3.93
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120
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0.1
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1.13
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陰イオン 計
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134
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(3)遊離成分
ア.非解離成分
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(3)遊離成分
イ.溶存ガス成分
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成 分
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ミリグラム
mg
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53.2
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<0.2
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非解離成分 計
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53.2
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成 分
|
ミリグラム
mg
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19.8
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0.0
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溶存ガス成分 計
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19.8
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溶存物質(ガス性のものを除く)
(1)+(2)+(3)ア
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: 0.23
g/kg
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成分総計
(1)+(2)+(3)ア、イ
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: 0.25
g/kg
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(4)その他の微量成分
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総ひ素
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:
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検出せず。(0.005
mg/kg未満)
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銅イオン
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:
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検出せず。(0.002
mg/kg未満)
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鉛イオン
|
:
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検出せず。(0.005
mg/kg未満)
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総水銀
|
:
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検出せず。(0.0005
mg/kg未満)
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6.泉質 :
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メタけい酸含有量が温泉法の限界値を超えているために温泉法第2条にいう「温泉」に該当しているものと認める。
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7.禁忌症、適応症等
:
「温泉分析書別表」中5に記載する。
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平成8年8月7日
群馬県衛生環境研究所 所長 □□
□□
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※
脱衣所・パンフ・HPの泉質表示:鉄イオン
メタケイ酸含有泉(中性低張性冷鉱泉)
帰りは粕川村を通って上武国道を経由、埼玉の自宅まで45分でした。
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