養老渓谷温泉 ホテル岩風呂

データ

公式ホームページ

http://www.maap.com/iwaburo/

泉質

カリウム、カルシウム、マグネシウム、ヒドロイオン、クロームイオン含有

泉温

19〜25℃

湧出量

不明

知覚的試験

不明

水素イオン濃度

pH8.0

密度(比重)

不明

蒸発残留物

不明

ラドン(Rn)含有量

不明

浴槽

放流式(源泉100% かけ流し)

営業時間

AM11:00〜PM7:00

料金

[日帰り入浴]1,000円より
詳細は、ホテル岩風呂HP参照

定休日

不明

場所

千葉県市原市養老渓谷観音橋前


調査記録

調査日:2002年9月3日<火> 調査人:ONKEN21

 青春18きっぷの日帰りで久留里線・小湊鉄道・いすみ鉄道と言った房総内陸部のローカル線を旅し、養老渓谷をハイキングする途中に入浴しました。

「ホテル岩風呂」の玄関前には他の旅館同様、入浴・中食・休憩歓迎との立看板があり、日帰り入浴に積極的なことがわかります。中へ入るとおじさんと息子さんがフロントにおり(他の温泉では誰もいないことが多いのだが)、「入浴できますか?」と尋ねると「できます」とのこと。1,000円の入浴料を払い、ついでにホテルのパンフもいただいておく。ロビーを抜け、一旦裏庭を望む外の渡り廊下を歩くと浴室棟となります。左手が内湯のみ、右手が露天付浴室で時間により男女交代で使用するそうです。一旦左手に入り狭めの浴室をのぞくと、「あれ露天がない」とガックリ。すると清掃中の奥さんが実は男子は「右手の(露天付きの)方なんですよ」と声を掛ける。つまり15:30頃、丁度男女入れ替え中だったのです。男女両方の内湯と露天を見ることができラッキーと思いました。つまり露天風呂を味わいたい方は女は15:30前に、男は15:30以降に訪れると良いかも知れませんね。ただしいつもの正確な清掃時間はわかりませんが…

 さて右手の方の風呂に入ります。50人はいけそうなずいぶん広い内湯と20人くらい入れそうな露天風呂があります。ちなみに左手の浴場は20人位かな。内湯は岩風呂風のタイル張り、露天風呂は周りは庭園造りで浴槽は岩風呂となっています。立つと観音橋が望めますが、入ると板張りで見えません。内湯・露天風呂とも黒湯で満たされております。温泉の色はコーラーの色がピッタリで一緒に入った学生風のご一行が「(湯が黒いけど)入れるの?」とか「汚くて気持ち悪い」などと言っていました。湯に浸かると黒い浮遊物(湯の花)がうじゃうじゃ漂っています。浴槽を手でこすったら手が真っ黒!足元は何も見えず露天など転びそうで怖いくらいです。こんなお湯ですから循環などしたら詰まってしまいそうで、吸込み口も見当たらず、浴槽から溢れていてすべて掛け流しと判定しました。独自源泉の湯量の豊富さと加熱に天然ガス使用がこれだけのことを可能にしているのかなと感じました。湯に入ると肌がヌルヌルし、湯上り後はぬるめの湯にもかかわらず、よく温まり汗がなかなか引かない程です。内湯では加熱湯が天井付近から落下、また浴槽左端には冷たい源泉の湯だまり(やはり茶色っぽい)があり、そこから塩ビパイプで浴槽に投入されています。加熱湯はわずかに塩味無臭、冷たい源泉は無味ながら濃厚な硫黄臭を感じました。冷たい源泉にうでを打たせると肌がツルっとします。よって私は冷たい源泉の投入されるところで上がり湯にしました。

 問題の成分表ですが、現地には一切掲示はありませんでした。パンフやHPでは「天然ガスと共に湧き出する温泉は、水素イオン、濃度8.0。カリウム、カルシウム、マグネシウム、ヒドロイオン、クロームイオンを含有しております。神経痛、胃腸病、外傷性障害、高血圧、リウマチ、打撲、骨折、ご婦人の冷え等に特効があります。」と書いてあるだけです。たぶん分析はしていないのでしょう。ちなみに近くの宿のHPを調べたところ、岩風呂の目の前の鶴乃家のHPに昭和30年11月7日千葉県衛生研究所の分析書の中に泉質名として「含重曹ヨード食塩泉」とあり一番信頼できるかもしれません。他にも「元祖養老館」が弱食塩泉(ナトリウム-炭酸水素塩泉)、ラジウム鉱泉19〜25℃と書いてあるHPがあります。また嵯峨和旅館では「単純泉含重曹、食塩泉、ラジウム温泉」としております。

 ホテル岩風呂から養老渓谷駅まで2.1KMを25分かけて再び歩きました。土日祝日はバスの便もあるようです。全部で7.4KM歩きました。房総も暑かったですが、森の木陰や川のせせらぎは涼しく気持ち良く歩くことができました。


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