７／２５
　翌朝、5時15分起床。残念ながら曇っていて、眺望は期待できそうもない。カロリーメイトの簡単な朝食を摂って、5時45分出発。ゲートを越えてうぐいすの鳴き声がする林道を25分歩くと、登山道の取付き。

　登り始めると意外と早く、２ピッチで三伏峠。途中、塩川小屋への分岐が地図よりかなり下で出合っていた。三伏峠はガスの中で全く眺望は利かない。ここからうっかり間違えて烏帽子岳の方面への道に入ってしまい、稜線のガレの方向が2万5千分の一の地図と方角が反対であることに気が付いて、あわてて引き返した。お花畑は、シナノキンバイ、クルマユリ、ウサギギク、シャクナゲなどが真っ盛りで目を楽しませる。本谷山を越えて、権右衛門山をトラバースすると、程なく塩見小屋。ここから塩見は１ピッチ弱。最後の岩場の登りは少し緊張する。上から降りてきたおばちゃんが、”スリル満点だわ”と笑っていた。予定通り、12時少し前に塩見頂上着。相変わらずガスで何も見えない。小雨まで降ってきたので、中年のご夫婦に写真を撮ってもらって、早々に下山。

　皮肉にも塩見小屋に着く少し前から天気がだんだん回復してきた。帰りの本谷山と三伏峠の登りは疲れた体にムチ打つようで大変こたえた。三伏からの下りも長く、ようやく車に辿り着くともう夕方の5時であった。行動時間11時間の久々にハードで充実した山行であった。

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99年07月25日（日）