山域 南アルプス 〈山行報告〉
茶臼岳頂上で

8/8
 私にとって南アルプス南部は久し振りの山行であり、期待に心が躍る。前夜、JRを乗り継ぎ、静岡駅で一晩明かす。 朝食後、畑薙行きのバスに乗る。3時間ほどで、畑薙第一ダムに到着。大学生のパーティーや、グループ会社のパーティーがいて 意外と賑やか。畑薙大吊橋の手前で雨が強くなり、カッパを着る。吊橋を渡ると、いよいよ急登が始まる。予定では横窪沢小屋まで 行くはずであったが、メンバーの一人が体調を崩し、ウソッコ小屋の手前でテントを張ることにする。

聖岳を目指す

8/9
 今日も雨、聖平を目指す。昨日体調を崩したメンバーは、結局下山することになり、下山サポート隊と荷揚げ隊の 二手に分かれて、横窪沢小屋で合流。茶臼小屋までの登りは展望もきかず、降りしきる雨に意気が上がらない。本日の行動は、 茶臼小屋までとする。

8/10
 やっと天気が回復。10分で稜線に出て、茶臼岳を往復後、聖岳を目指す。私は、聖岳のどっしりとした山容が 好きだ。最後は300mを1ピッチで飛ばし、聖岳頂上だ。昔、行った人の話で知ってはいたが、ここからが意外と大変。 地図で見るより結構登る。特に中盛丸山は、まだかというほど登る。百間洞に着くと、ほっと一息。

8/11
荒川三山を望む  昨日の聖岳に続いて、今日も赤石岳、荒川岳と3000m峰を行く。天気は今一つで、赤石岳はガスの中に隠れている。 赤石岳山頂はガスのため眺望が全くきかず、残念。赤石を後にして、大聖寺平を過ぎた頃、晴れてきて荒川三山が姿を現した。 荒川前岳、中岳、悪沢岳に続く稜線は雄大で、とても素晴らしい。荒川前岳の登りのお花畑に、登りの辛さも忘れて、前岳頂上へ。 時間の都合で、悪沢岳は断念し、中岳をピストン。私は学生時代に悪沢岳まで行っているので、いいが残りのメンバーは残念そう。 なかなか行ける所ではないものな。今日のテン場は高山裏。

8/12
荒川岳のお花畑  今日は、また雨だ。樹林帯の中、烏帽子岳を目指す。9時に烏帽子岳頂上、9時半に三伏小屋に着いてしまったので、 雪投沢まで足を伸ばすことにする。塩見岳を越え、15時に雪投沢に着いた。

8/13
 昨日に引続き雨の中を出発。熊ノ平までは小さなアップダウンの繰返しで、樹林帯の中を行く。熊ノ平小屋から 雨と風が強くなってきたので、一気に三峰岳を越えて少し下ったところで一本。野呂川越から両俣小屋に辿り着く。

8/14
 曇ってはいるが、雨は上がった。野呂川越を登り返し、再び稜線へ。大仙丈岳から仙丈岳の稜線が見え出すと、 甲斐駒ヶ岳、北岳のパノラマに感動する。終り良ければ、全て良し。仙丈岳から戸台に下山。

仙丈岳を望む

山名 茶臼岳−仙丈岳
山行日 92年 8月8日(土)

92年 8月14日(金)
メンバー 5人
行動記録 8/7
 21:34 刈谷発(JR)

8/8 曇⇒雨
 10:45 畑薙第一ダム
 14:20 ウソッコ小屋
    の手前

8/9 雨
  3:35 発
  4:00 ウソッコ小屋
  8:45 横窪沢小屋
 11:55 茶臼小屋着


8/10 晴
  3:50 茶臼小屋発
  4:20 茶臼岳
 10:00 聖岳
 15:25 百間洞着

8/11 曇
  5:05 百間洞発
  7:10 赤石岳
 11:15 荒川前岳
 14:30 高山裏着

8/12 雨
  4:55 高山裏発
  9:05 烏帽子岳
 13:35 塩見岳
 14:55 雪投沢着

8/13 雨
  4:35 雪投沢発
  8:10 熊ノ平小屋
  9:30 三峰岳
 13:05 両俣小屋着

8/14 曇
  3:30 両俣小屋発
  9:10 仙丈岳
 15:50 戸台着


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