山域 北アルプス 〈山行報告〉絶好の山行日和に常念岳を望む

4/27
 冬山合宿の偵察を兼ねての北アルプスの燕岳から蝶ヶ岳への縦走と槍ヶ岳往復が、今回の山行の目的である。 雲一つない晴天の中、中房温泉を出発。北アルプス3大急登の一つ、合戦尾根をあえぎながら登り切ると、燕山荘に着く。 残雪と青空のコントラストがとても鮮やか。テント設置後、燕岳頂上に向い、アイゼンの歩行練習をやった。 テン場に戻ってビールで乾杯、贅沢な一日であった。

4/28残雪に映える槍ヶ岳
 昨日に引続き晴天。雪は締まっており、アイゼンを着けて出発。右手に残雪に映える槍ヶ岳の大パノラマを見ながら進む。 陽光がまぶしく、心ウキウキする。大天井岳の登りで大事を取って、ザイルをフィックスして登る。最後は樹林帯を抜けて常念小屋へ。

4/29
 テントを出ると、目の前に常念岳が聳え立っていた。空は雲が多く、どうも天気が崩れそうだ。1時間ちょっとで 常念岳頂上へ。前日と比べて曇っていて、眺望は今一。蝶ヶ岳を越えて、大滝小屋へ。夜に雷雨あり。

4/30徳本峠から見る迫力満点の明神岳
 テントから出ようとして顔を出すと、もう太陽が出ていた。今日は良い天気だ。コースは、ほとんど樹林の中であり、 展望がきかないので、ルートを確認しながら慎重に歩く。大滝槍見台にはヤグラがあり、ここは絶好の展望台だ。ここからの 下りで少し間違えたが、ずくに正しい尾根を見つけ事なきを得る。ひょっこりと徳本峠に出ると、明神岳が大迫力。 槍ヶ岳に登るため、一旦明神に下りて、横尾まで頑張る。

5/1雪の槍ヶ岳を登る
 いよいよ最終目的地の槍ヶ岳に向う。前日までの重いザックから開放されて、軽快に進む。次第に傾斜が急になり、 特に槍ヶ岳山荘手前では、かなり苦労して登る。ガスで視界が全くきかない中、やっと槍ヶ岳山荘を見つけてほっと一息つく。 ここから頂上までは、ザイルを出し慎重に登る。気温-5〜-7℃で、風が強いため、目からつららが垂れ下がる。無事頂上を 往復し、下山の途につく。

    

5/2
 最終日は、雪が積もったテントを撤収し、横尾を後にする。上高地で露天風呂に入り、山行の疲れを癒した。

山名 燕・常念・蝶・槍ヶ岳
山行日 91年4月27日(土)
〜5月2日(木)
メンバー 6名

 

 

行動記録

 
4/27 快晴
5:45 中房温泉発
9:25 合戦小屋
12:55 燕岳
14:20 燕山荘着
 
4/28 晴れ
4:00 起床
6:00 燕山荘発
11:05 大天井岳
14:00 常念小屋着
 
4/29 曇
3:00 起床
5:10 常念小屋発
6:20 常念岳
9:50 蝶ヶ岳
13:30 大滝小屋着
 
4/30 快晴
3:00 起床
5:10 大滝小屋発
8:10 大滝槍見台
10:20 徳本峠
12:50 明神
15:00 横尾着
 
5/1 曇・雪
3:10 起床
4:45 横尾発
10:10 槍ヶ岳山荘
11:00 槍ヶ岳
16:00 横尾着
 
5/2 雪・曇
6:00 起床
8:10 横尾発
12:30 上高地着


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