山域 南アルプス 〈山行報告〉

8/10〜8/11
 名古屋を23:40の電車で出て、塩尻を経由して韮崎駅へ。ここからバスで駒ケ岳神社まで。8/11は、黒戸尾根から 甲斐駒五合目まで登り、五合目に荷物をデポしておき、黄蓮谷手前の千丈ノ岩小舎に泊まる。

8/12
次々と現れる滝  今日は時間がかなりかかると思い、暗いうちに昨日偵察しておいた千丈ノ滝上まで下降する。正面の8m滝を 高巻くと、テントが4張。坊主ノ滝がすごい水量で落ちている。ルートは右のガリーに入り急な斜面を登り、滝上へ 下降する。15mの滝はザイルを出し、シャワークライム。左俣との出合を越すと、水量の多いスラブで、これもシャワークライムで 次々と越えていく。続く奥千丈ノ滝の核心部の20mの滝は、難なく越す。次に40m程のスラブが現れ、右岸を高巻く。その上の 緩いスラブが烏帽子沢との出合で左岸に慎重にトラバースする。奥ノ二俣で、ガスのため視界が悪くなり、ここでビバークとする。

8/13
シャワークライムで滝を登る  テラス状となった快適なビバーク地を出る。昨日の夕方から大気不安定のためか、空は曇っている。3段60mの滝の 一番上の滝を右から高巻いて登ると、沢はゴーロ状となり、更に詰めていくと程なく水が涸れ、お花畑になった。踏跡を辿り、 最後に岩を乗越すと、あっさりと九合目に出た。ここから五合目へデポした荷物を取りに往復。甲斐駒頂上を経由して北沢峠に 着くと、もう暗くなりかけていた。

8/14
 今日は朝ゆっくりて疲れを癒す。広河原までバス、更にタクシーで鷲住山まで行く。そこから、荒川に下り、 ベースキャンプ地へ。

8/15
細沢の12m滝  二つ目の沢、細沢へは高巻き、樹林のトラバースで入る。細沢は幅10〜15mくらいの小さな沢だが、水量は多く、 水の冷たさが気持ち良い。1ピッチ行くと、唯一の大きな滝(12m)が現れる。右側のクラックが登れそうだが、高巻くことにする。 更に詰めていくと、両側から木の茂った小さな沢となり、ガラ場の急登となる。登りきると間ノ岳に辿り着いた。ここから農鳥小屋に 行き、荒川本谷に下る。2時間ほど降りたところでビバーク。

8/16
 本日の難所は、15mの滝を下りるため、右岸の25mの壁を懸垂下降で下るところ。本番での懸垂下降が初めての私は、 大変緊張したが、無事に下りられて一安心。荒川BCでは、最後の夜をキャンプファイヤーで楽しむ。

8/17
 苦労して荒川発電所へに出て、鷲住山へ。

山名 黄蓮谷右俣・細沢
山行日 90年 8月11日(土)

90年 8月17日(金)
メンバー 5人
行動記録 8/11 晴
  8:00 駒ケ岳神社発
 17:00 千丈ノ岩小舎着

8/12 快晴
  4:30 岩小舎発
  6:25 奥千丈ノ滝
 10:00 スラブ上
 14:30 奥ノ二俣着

8/13 曇→雨
  5:00 奥ノ二俣発
  6:40 甲斐駒九合目
  8:40 五合目
 12:15 九合目
 13:00 甲斐駒ケ岳
 17:30 北沢峠着

8/14 晴
 10:30 北沢峠発
 12:00 鷲住山
 17:30 細沢BC着

8/15 快晴
  5:10 細沢BC発
  9:00 12m滝
 14:20 間ノ岳
 15:20 農鳥小屋
 17:30 荒川本谷CS着

8/16 晴
  6:00 ビバーク地発
  8:20 農鳥沢出合
 12:30 細沢BC着

8/17 晴
  5:10 細沢BC発
  9:45 鷲住山着


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