山域 北アルプス 〈山行報告〉

8/9
 室堂より入山、立山連峰から薬師岳を経てダイヤモンドコースを南下、三俣蓮華岳で折り返し、裏銀を北上して、 針ノ木岳まで縦走というハードな山行を計画。初日は、室堂から始まる。室堂から一ノ越山荘までは、きれいに整備された 登山道が続く。山荘にザックを置いて、雄山を往復。三角点は3000mないが、お金を払って神社の中に入ると3003m。 今回のコースで唯一の3000m峰だ。立山最高点の大汝山(3015m)は、今回時間がなくカット。五色ヶ原までは、 なだらかな登山道で、快適な一日であった。

8/10
 昨日と変わって、今日は曇がちの天気。雨が降りそうなので、思わず歩くピッチが早くなり、10:10に スゴ乗越に着いてしまった。着いた頃に雨が降り出したが、午後4時ぐらいに止み、遠くに今回の目的地である針ノ木岳が 見えた。

8/11
黒部五郎岳のカール  昨日のガスも晴れ、満天の星の下で目覚めた。薬師岳を目指して出発。ここからは北アルプスの眺望が思いのまま。 薬師岳頂上では、折立から登ってきたIY氏とIM氏の差し入れのスイカが待っており、一同感激。

8/12
 今日は、折立に途中下山するメンバーを見送り、3名で縦走折り返しの三俣蓮華岳へ。9名が3名になり人数が 減ったため、一人当たりの共同装備が多くなり、昨日までよりザックが重い。黒部五郎岳からの360°のパノラマは最高。 カールに下りると、お花畑の別天地であった。三俣山荘で次の日の行動に備える。

8/13
三俣山荘から鷲羽岳を望む  朝起きると、満天の星空。鷲羽岳のきつい登りを頑張って登ると、燕岳方面から日の出が。水晶小屋から空荷で 水晶岳をピストンした後、野口五郎岳を登るが、暑くて意外ときつい。しかし、頂上での素晴らしい眺めに感動し、つらさを 忘れる。三ツ岳手前の雪渓で水を補給し、烏帽子小屋へ。

8/14
 前日の天気図で、日本海に前線を伴った低気圧があり、心配していたが、出発時は雲が多少ある程度だった。 山行6日目の疲れた足に鞭打って、南沢岳のご来光に間に合わせる。悪天の前兆か、朝焼けが妙にきれいだった。 船窪岳の手前2299mピークの辺りから小雨が降り出した。船窪岳の白い崩壊壁がすごい。船窪岳最高点の2459m ピークには、私が大学時代に設置した船窪岳の標示板がまだ残っていた。 学生時代に私が設置した船窪岳の標識とともに 次の2万5千図の船窪岳のピーク辺りが最も険悪で、 岩がもろいので始末が悪い。最後は頑張って一本でテン場へ。

8/15
 山行最後の日も残念ながら、雨とガスの中。蓮華岳の登りは苦しく、ガスの中のニセピークに何度も騙される。 コマクサの群生に元気付けられながら、ガスのピークへ。針ノ木峠から針ノ木岳を目指す。頂上では一瞬だが、剣岳が姿を見せた。 針ノ木雪渓を下り、扇沢に下山。

山名 立山〜針ノ木岳
山行日 89年 8月09日(水)

89年 8月15日(火)
メンバー 9人
行動記録 8/8
 20:31 刈谷発(JR)

8/9 晴
  7:55 室堂(バス)
  8:15 室堂発
 10:15 雄山
 15:50 五色ヶ原着

8/10 曇
  5:15 五色ヶ原発
  7:35 越中沢岳
 10:10 スゴ乗越着


8/11 晴
  5:15 スゴ乗越発
  8:40 薬師岳
 10:35 薬師峠着

8/12 晴
  3:55 薬師峠発
  8:50 黒部五郎岳
 12:55 三俣山荘着

8/13 快晴
  4:05 三俣山荘発
  5:00 鷲羽岳
  7:05 水晶岳
 10:30 野口五郎岳
 13:15 烏帽子小屋着

8/14 曇
  3:30 烏帽子小屋発
  9:00 船窪岳
 11:00 船窪CS着

8/15 雨
  4:50 船窪CS発
 10:10 針ノ木岳
 13:20 扇沢着


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