〈山行報告〉
先々週の御在所岳に引続き、長男との対話を楽しみに鈴鹿の鎌ヶ岳をカズラ谷ルートから登ることにする。
寒冷前線通過後、11/18(日)に強い冬型になり、翌日の11/19に現地近くの工場に出張した時に見ると、北部の藤原岳・竜ヶ岳は
雪で真っ白、御在所岳・鎌ヶ岳も中腹部から上は積雪があった。その後、一旦は暖かくなったが、11/20(火)から11/22(木)に
かけて、ブロッキング高気圧の影響で強い寒気が南下して、日本海側では11月にしては記録的な積雪となり、鈴鹿にも
降雪があったようである。11/23(金)には解消されて、移動性高気圧によって好天が期待される。
8:40に名古屋の自宅を出発。抜けるような秋空で、雲一つとない快晴の登山日和である。東名阪道から見ると、
やはり藤原岳は相変わらず真っ白だが、鎌ヶ岳は大して雪はないようだ。10時に登山口の宮妻ヒュッテに到着。紅葉の
シーズンとあって、既に20台ほどの車があった。カズラ谷ルートは南側なので、比較的積雪は少ないと思い選んだ。
あまりの天気の良さに、私が休憩後の出発時に『さあ、行こう』というと、珍しく長男から『何が最高?』とダジャレが出て、
思わず大笑い。鎌ヶ岳に近づくに従って、日陰に雪が出始め、雲母峰分岐から岳峠への北斜面トラバースでは、雪がべったりと
付いている。背丈ほどある笹が倒れ込み、行く手を阻み歩きにくい。時間的にあまり余裕がないが、岳峠から鎌ヶ岳直下まで
行ってみることにする。
鎌ヶ岳直下のコルには数人の登山者が休憩していた。ここから南壁の右側のルンゼを登るが、南斜面なので雪はない。
しかし、ここの急登で長男がパニックを起こし、進退不能となる。どうすることもできないので、とりあえずゆっくりとコルまで下ろす。
私は走って10分弱で頂上を往復したが、岩に雪がべったり付いている箇所が一部あったので、長男を下ろして正解だったようだ。
紅葉の秋と雪の冬が混在する面白いルートを楽しみながら下山。
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