〈山行報告〉
長男と行った前回の釈迦ヶ岳山行で、ヒルのため散々な目にあったので、気分直しのため秋の伊吹山に登ることにする。
伊吹山は滋賀県米原市にあり、標高1377mとそれほど高くはないが、日本百名山の一つである。無雪期に登るのは、91年に
伊吹山登山マラソンに参加して、麓の三ノ宮神社から頂上まで59分で駆け登って以来である。長男が最近、朝起きれないのと、
私も前日の空手練習の疲れが残っているので、8:20頃に名古屋の自宅を出発。沿海州にあった低気圧に伴う寒冷前線が明け方に
通過した後、雨も上がって、雲が多いが晴れる気配。東名阪自動車道、名古屋高速、名神高速と乗り継いで、関ヶ原ICで降りる。
ここから登山口の三ノ宮神社へは、国道365号を10kmほど西へ進み、高番の交差点を右折して10分ぐらいで着く。
三ノ宮神社に着いてから、確か3合目までリフトかゴンドラで行けたよな、と記憶を辿り偵察に行くと、ここから
200mぐらい先に行ったところにゴンドラ乗り場があった。筋トレのやりすぎが原因か、長男が足の太ももの裏の痛みを
訴えていたので、無理せずにゴンドラを利用して3合目から往復することにする。(片道800円、往復1500円)3合目までは、
ゴンドラで5分ちょっと。結構、高度感があり、琵琶湖や対面の霊仙山がよく見える。3合目の伊吹高原ホテルは無雪期でも
営業しており、トイレ、レストラン、展望風呂がある。のんびりしている間にカブスカウトの子供たちもゴンドラで登って来て、
大変にぎやかである。最初、雲の中だった頂上も次第に晴れてきて、抜けるような秋空にどっしりとした山容が映える。
整備された良い道をカブスカウトの子供たちと、抜きつ抜かれつして、ゆっくりと登る。小学校低学年の子がほとんどだが、
大変元気がいい。伊吹山固有種のミヤマコアザミが所々に咲いており、ピンク色の花が秋空とのコントラストでとても鮮やか。
6合目の避難小屋で休憩。この避難小屋は、平成18年に米原市によって建てられたばかりで、ピカピカに新しい。中は土足厳禁の
清潔な小屋である。登山道の歩きやすさといい、このルートはよく整備されていると感じた。風が少し出てきて、さすがにTシャツ
1枚では寒くなりポロシャツを着る。7合目ぐらいから次第に傾斜は急になるが、名前が分からないキク科の白や紫の花の群生に
心が和む気持ちの良い登りだ。9合目からは傾斜が緩やかになり、ほどなく頂上に辿り着く。
頂上付近は、ドライブウェイから来る人もいて、大変人が多い。ただ風が強くなってきており、13℃を示していた
私の簡易温度計よりも遥かに体感温度は低いので、早々に下山する人がほとんど。売店でアイスクリームを販売していたが、
この時期一体誰が食べるのだろう? それにしてもカブスカウトの子供たちは元気で、我々と同じく30分ぐらい頂上にいた。
寒さに震える頂上を後にして、下山、5合目から調子が出てきた長男と一緒に走って下る。帰りは、
『米原市伊吹薬草の里文化センター』にて、薬草風呂につかり、登山の疲れを癒す。
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