山域 鈴鹿 〈山行報告〉


 異常に暖かかった2月と対照的に、冬に逆戻りした3月も、下旬に来てようやく暖かくなってきた。会社の山岳部で 鈴鹿の花を愛でるべく、霊仙山の山行が計画されたので、長男と二人で参加。会社の山岳部OBも含めて、総勢21人の大所帯の 山行となった。3/16の時点で、伊吹山の山頂から麓までベッタリと雪が付いていたのが、たまたま出張で乗った新幹線から 見えたので、3月末の霊仙山でも頂上付近の雪は覚悟して、ロングスパッツを持参した。同行した長男には、私のお古のスパッツを 貸した。高層天気図から予測すると、当日の明け方に寒冷前線が通過するが、低気圧の後面からの寒気の流入は弱いので、 仮に雨が残っても暖かいと予想した。朝7時に自宅を出発し、今回の登山口である醒ヶ井養鱒所からの林道終点にて合流。 わずかな小雨がぱらつく中、霊仙山に向かって出発。

汗拭峠への登り 霊仙山三角点にて長男と

  出発時の気温は10℃で、ガスっていても割と暖かい。沢を詰めていくと、最後に一登りで汗拭峠に出る。確か 学生の時、1月中旬にこのコースから頂上を目指した時は、既にこの辺でヒザまでのラッセルであった。結局、頂上に辿り着けなかった 記憶がある。今回は、3月20日過ぎ以降、暖かくなったのと、前日の雨でかなりの雪が解けた模様で、コースがドロドロに なっていて歩きにくい。途中、お猿石で一本取る。どこがお猿なのかよく分からないが、この辺に猿がよく出没したのかな? 気温は4℃、段々冷えてきた。ここから、コースは、2万五千図と違って尾根通しに行く。笹が刈ってあって、昔のような笹の ヤブ漕ぎは不要で、このコースはよく整備されている。やがて所々コース上に残雪が現れる。予想より少ないが、雪のない所は ドロドロということもあって、ロングスパッツは意外と役に立った。柏原ルートとの合流点である経塚山に出ると、西寄りの 強風が吹き、非常に寒い。さすがの私も、Tシャツとラグシャツではもたず、27年間愛用の毛の山シャツを着る。どうも、 伊吹山と霊仙山の間は西風の通り道になっているようだ。予想ではそれほどの風は吹かないと思ったが、地形性の要因によって 風が強まったと思われる。
全員でスナップショット、風が強く寒かった!! 西南尾根の可憐な福寿草
 強風に震えつつ登ると、程なく霊仙山の三角点に辿り着く。気温1℃。風が強いので、体感温度は−10℃近くまで低下。 頂上付近で風を避けつつ、作って食べた温かいゼンザイの美味しかったこと・・・長男は2杯もお代りした。ここから、霊仙山最高点を 経て、西南尾根を行く。所々踏跡が怪しいところもあるが、思ったよりはっきりとしたトレースが付いている。最高点を過ぎると、 黄色い可憐な福寿草の群生が現れた。私は霊仙山に何回か登っているが、福寿草を初めて見て感動。風の通り道から遠ざかったため、 ようやく強風も収まってきた。近江展望台は、晴れれば琵琶湖が一望できるそうだが、残念ながら360°ガスで何も見えない。 ここから少し急な下りがあるが、笹峠〜今畑集落〜汗拭峠まで整備された登山道となっている。ほぼコースタイム通りの時間で、 最初の林道終点に戻る。下は13才、上は69才までの楽しい山行であった。伊吹薬草の湯で汗を流して帰途に着く。
 

山名 霊仙山
山行日 07年03月25日(日)
メンバー 私、長男、他19名

 

 

行動記録

 
3/25 曇
7:00 自宅発
8:30 登山口
10:00 出発
10:55 お猿石
12:30 霊仙山
16:20 今畑集落
17:30 登山口着
22:00 自宅着


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