山域 鈴鹿 〈山行報告〉

快晴の秋空の下、御在所頂上を目指して登る 2つの岩が寄り添っているような『負ばれ岩』

 そろそろ山では秋の紅葉の便りが聞かれる頃となり、低山ハイキングには絶好のシーズンである。来年の夏に向けて、 山歩きに慣れてもらうために、鈴鹿の御在所岳(標高1212m)の一般ルートの中で一番面白いと定評のある『中道』を登ることにした。 自宅を7時20分に出発して、1時間弱で中道の登山口に到着。すでに付近の駐車場は一杯で、路肩の駐車スペースに車を止める。 移動性高気圧に覆われて、予想通り、抜けるような快晴の秋空のもと、長男と2人で、前日の空手練習で疲れた身体を労わりながら、 ゆっくりと登り始める。樹林帯の急坂を登っていくと、 前方に御在所ロープウェイとその山頂駅、ロープウェイを支える60mの白い塔が望まれる。実は、私は中道ルートは初めてで、 期待に胸を躍らせる。ロープウェイの真下をくぐると、ほどなく『負ばれ(オバレ)岩』と呼ばれる奇岩が現れる。ここで沢山の人が 休憩している。やはり、女性か中高年の人が多く、親子連れは我々しかいない。少し上に行くと、今度は今にも落ちそうな 『地蔵岩』という奇岩が出現。今まで色々な山へ行ったことがある私も、これには魂消た。通り過ぎたオジサンの話だと、 上の岩の向きが数年前と違っているそうである。やっぱり動くんだと、思わず納得。
今にも上の岩が落ちてきそうな『地蔵岩』 『大黒岩』と御在所ロープウェイ、下は本谷

 更に行くと、キレットと呼ばれる岩場を下るところがあった。実際についているルートはキレットというよりも、 岩の溝と言ったほうが近い。鎖も岩はしっかりしているので、特に不安はないが、初心者はびびるかもしれない。現に、 後から我々を抜いて前を行く長男と同じぐらいの年の男の子が怖がっていた。我が長男は、高いところが好きと生意気言うだけあって、 三点確保を教える私のアドバイスを聞き流して、一応無難に降りる。これなら宝剣岳や槍ヶ岳も大丈夫だわい、と"一応"誉めてやる。 頂上直下の岩壁の下を右にトラバースするところで、右下が切れていて高度感があるところがある。私は何と言うこともなく 巻いたが、近くのオバサン曰くキレットより怖いワ、長男も少し怖かったそうだ。ここを通過すると、あとは樹林帯の急登を詰めると、ひょっこりと朝陽台の展望台に出る。遠くは四日市工業地帯から伊勢湾、すぐ下は本谷を数人の登山者が詰めているのが見え、 その上には『大黒岩』の奇岩を囲む登山者が見える。すぐ南方には鎌ヶ岳の三角形のピークが望まれ、次はあそこへ行こうかと長男と 語り合う。
御在所山頂付近の見事な紅葉 御在所岳三角点ピークにてポーズ
 ここからは最早、登山者よりもロープウェイで登ってきた観光客の方が多い。整備された道を歩くとすぐに、ロープウェイ 山上駅に着いた。紅葉シーズンに誘われた観光客で一杯の駅周辺は、私の性に合わず、早々に引き上げ御在所岳三角点に向かう。 ルートは、軟弱にリフトを使う、スキー場を登る、左の車道を登る、の3つあるが、表道の下山口を確認したくて、左の車道から 登ることにした。鮮やかな紅葉を楽しみながら、15分ぐらいで御在所岳三角点に到着、4年ぶりの頂上だ。下りは表道から。 よく整備された道であるが、一箇所、ショートカットを降りてしまい、長男が滑って手を擦りむいてしまった。幸い大したことは なかったが、初心者を連れて行くには細心の注意を要すと、改めて心を引き締めることにする。御在所スカイラインに出てから、 中道登山口までが意外と長い。地図で見当をつけて、登山道から車道に出て下るとすぐに車を置いたところに到着。
 

山名 御在所岳
山行日 06年10月28日(土)
メンバー 私、長男

 

 

行動記録

 
10/28 快晴⇒晴
7:20 自宅発
8:15 中道登山口
9:10 負ばれ岩
10:00 キレット
11:30 御在所岳
11:55 表道分岐
13:55 中道登山口
15:30 自宅着


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