山域 中央アルプス 〈山行報告〉

千畳敷からガスの中、乗越浄土を目指して登る 白い霧の中、黄色が映えるミヤマアキノキリンソウ

 前回の富士山ご来光登山で息子に少し無理をさせてしまったので、今回は山歩きの楽しさを伝えたくて初心者向けの ルートを選定した。千畳敷までは、駒ケ岳ロープウェイで一気に標高2611mまで高度を稼げるので、無雪期には多くの登山者が ここから木曽駒ヶ岳、宝剣岳を目指して登る。5時半に自宅を出発、自家用車を菅の台駐車場に置いて、バス・ロープウェイと 乗り継いで、千畳敷へ。夏休みも過ぎたというのに、千畳敷カールは中高年の人たちで大賑わい。 カールの中腹から上はガスで何も見えず、小雨が降っている。『まあ、こんな日もあるさ』と息子を慰めつつ、昨日の空手練習の 筋肉痛が残る足で、ガスの中、稜線の乗越浄土を目指して登る。お花畑は、若干見頃には遅いが、白い霧の中、黄色のミヤマ アキノキリンソウが映える。40分で稜線にある宝剣山荘に着く。
やっとガスが晴れた木曽駒ヶ岳頂上に向って続く行列 木曽駒ヶ岳頂上でポーズ

 宝剣山荘では相変わらずガスがかかっていたが、中岳を越えて木曽駒ヶ岳に向うと次第に上空が明るくなってきて、 ガスが晴れてきた。暫し虹が出たと思うと、ガスが切れて木曽駒頂上が姿を現した。人が結構多く、頂上までまばらな行列が できている。頂上は大繁盛で、ほとんどが中高年の人たちである。『ぐるっと回りたいが、どっちに行ったらいい』と、 地図もなしに私に尋ねてきた単独行のオバサンには恐れ入った。懇切丁寧に、二万五千分の一の地図とコンパスを見せて、道標を 指して方角を教えてあげたが、これが中高年登山者の実態と思うと、暗澹たる思いだ。ここから、『聖職の碑』の遭難記念碑と 濃ヶ池をぐるっと巡る散策コースを行く。こちらに向う人はほとんどおらず、静かな山歩きを楽しむ。日差しが強くなってきて、 朝とは打って変わって暑い。宝剣山荘に戻る頃には、またガスの中になったが、満足感を抱いて下山。帰りは、『こまくさの湯』にて、 山の汗を流す。
 
遭難記念碑(いわゆる『聖職の碑』) 濃ヶ池
 
 

山名 木曽駒ヶ岳
山行日 06年9月9日(土)
メンバー 私、長男

 

 

行動記録

 
9/9 曇時々霧、晴
5:30 自宅発
7:15 菅の台BC
8:45 千畳敷
10:20 木曽駒ヶ岳
12:15 遭難記念碑
13:00 濃ヶ池
14:45 千畳敷
19:30 自宅着


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