山域 鈴鹿 〈山行報告〉

11/03
 11月3日は晴れる確率が高い特異日なのだが、今日は生憎の雨。紅葉見物と悪路で有名な国道421号の偵察を兼ねて、復帰第一線の場を鈴鹿の竜ヶ岳に決めた。国道421号を、三重県と滋賀県の境界にある石榑峠まで車で上り、そこから県境稜線を北に向かって登るのが竜ヶ岳への最短アプローチだ。竜ヶ岳は鈴鹿セブンマウンテンの一つで、標高1099.6m(国土地理院地図)、最南の油日岳から最北の霊仙山へと続く鈴鹿山脈のほぼ中央部に位置する。

 朝7時15分名古屋の自宅発、すぐに雨が降り始めた。国道421号は、桑名を起点として、鈴鹿山脈を石榑峠で越えて近江八幡に至る道で、恐らく桑名から関西方面に抜ける最短ルートだと思われる。ただし、石榑峠前後の悪路は有名で、ドライバーの間では語り草になっているらしい。私も石榑峠まで昔歩いたことはあるが、車で行くのは今日が初めて。行く手を阻む噂のゲートを無事通過できるかどうか心配しながら、愛車プラドで国道421号の登りに取り掛かる。  

 国道421号の登り始めのところに、2ton以上の車両通行止めの青看が出ている。プラドは、車体重量1.98tonでギリギリセーフだが、車両総重量は 2tonを越えている。一抹の不安を感じたが、とにかく行ってみることにする。しばらくは普通の道路だったが、宇賀渓を通り過ぎると、次第に傾斜がきつくなりワインディングロードの連続で、とてもスリリング。幸い対向車は1台も来ないので助かった。宇賀渓から15分ほど登ると、いよいよ第1のゲートが姿を現した。

 ドアミラーを収納し、車体を真っ直ぐに立て直してから、意を決してゆっくりとゲートに突っ込む。両横5cmぐらいしか余裕がなかったが、なんとか無事に通過できた。ここからの登りは更に急で、かつ狭い。車1台がやっとの道幅、舗装も不十分でガタガタ車体が揺れる。第1のゲートから5分ちょっと登ると視界が開けて、第2のゲートが現れた。最初ので要領が分かったので、第2のゲートは難なく通過。ここが石榑峠だ。
石榑峠のゲート 石榑峠の三重県側

 石榑峠から竜ヶ岳までは、約1時間のよく整備された登山道。私にとっては勝手知ったルートなので、カッパを着て非常食だけ持って登り始める。所々急登があるが、ジョギングシューズでも十分。山腹の紅葉は見事。ただ、黄色系統が多く、赤は若干くすんだ色をしていた。登山道の後半は、鈴鹿の特徴である笹が出てきた。以前は、この道も少々笹のヤブ漕ぎが必要だったが、今は幅1mぐらいに笹が刈られていて、歩きやすくなった。登ること約1時間、三角点と標識がある竜ヶ岳頂上に辿り着く。天気が悪く誰もいない頂上で写真を撮り、小さなお地蔵さんを拝んでから、帰路につく。今回は、山登りだけでなく、ドライブも堪能できた面白い山行であった。
紅葉の竜ヶ岳 竜ヶ岳頂上で

山名 竜ヶ岳
山行日 01年11月03日(土)
メンバー 単独
行動記録 11/03 雨
7:15 名古屋発
8:45 石榑峠着
9:45 竜ヶ岳頂上
10:30 石榑峠
12:10 自宅着


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