不思議な実体験



No 項目 内容
1 タイトル 不思議な実体験
2 投稿者のお名前 石井 英行
3 釣行日 1998年3月21日
4 都道府県名 東京都 青梅市
5 川名 不明(小さな沢)
6 釣果 山女18〜27センチ7匹/1時間
7 タックル、仕掛け等 提灯釣り、餌さはブドウ虫
8 記事  私は、今年64歳の老人です。25年前くらいから、中央線沿線や奥多摩、北茨城、栃木、福島で渓流釣りを楽しんでいました。渓流釣りや、鮎釣り、セーリングヨットといった腰を冷やすことばかりやってきたため、この6年前、重い痔の病に陥り手術をし、以来渓流釣りから遠ざかっています。この半年間にも、二度の癌手術を行い、渓流釣りは遠いむかしの思い出になりました。
そんななかで忘れられない出来事が一度あります。
渓流釣り仲間から、酒の席で似たような話は、聞いたことがあったのですが、この自分がまさか体験するとは・・・・。

 前置きが長くなりましたが、その日は、忘れもしない彼岸の中日、小雨模様の日でした。
親友が住む奥多摩氷川に行くため、朝3時半に千葉の家を出ました。
 途中6時頃だったでしょうか、運転疲れを癒すために、多摩川本流から、支流に入ったばかりの場所で、腕慣らしのため竿を振ったところ、即座に27センチの山女が連れました。この時季にこんなところでまさかとビックリするとともに、欲が出て当初予定していた奥多摩行きを辞めその沢の上流に釣りあがって行きました。

 その日は雨のためか山女たちは警戒心がなく、あちこちに魚影が見えました。1時間くらいで8匹目を狙っていたときです。背中のリュックが、何かに引っかかったように、後ろに引っ張られました。
 早春ですから藪こぎをするほど、枝は出ていないのに、なんだろうと振り返ってみると、枝などありません。沢の幅は5メートル近くありゴロタ石だらけなので、岩伝いに釣りあがっていたのです。今の現象は疲れているから錯覚だったのかと思い、上流にまた足を進めました。
 10メートルも行かないうち、今度は、ふわーっと生暖かい空気を肌で感じるとともに、めがねがさっと曇りました。突然2度以上、温度が上ったようでした。
 目先が曇ったため、慎重に1メートルくらいの石に飛び移ったときです。またも背中のリュックを引っ張られました。今度はよろけるくらいの強さです。振り返っても誰もいません。引っかかる枝など全くないのです。私の感覚では確かに人の手でリュックを掴まれ、引っ張られたのです。私の全身は総毛立ちしました。
もう釣りをするどころではありません。一目散に沢を駆け下りました。

 ただそれだけのことなのですが、今でもあの体験を思い出すたび、総毛立ちます。地名が軍畑(いくさばた)なので、何か深いわけがあったのではないかと、思います。

釣り人の皆さんにお聞きします。こんな体験ありませんか?
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