最後の追い込み釣行 (3/3)
− 山越えルートに挑戦 −
翌朝、タープを叩く雨音が...
「えっ、雨?」と思いはっとして目が覚めました。
すぐテントの外の様子を見ると確かに降っています...雨が...
しかもかなりしっかりと降っているではありませんか。
おいおい、ここまで盛り上げといてそればないだろ...
本当にそう思いました。
とりあえずお湯を沸かしてカップラーメンを食べました。
食べ終わえてから「さてどうしようか?」しばらく考えました。
今日の予報は晴れだったのになぜ雨になってしまったかはわかりませんが、
天気は下り坂なので今日が雨なら明日も雨なのは間違いありません。
今日、雨の中で釣りをしたらどうなるのでしょうか?
雨だからテンション上がらず奥まではきっとやらないだろうなぁ...
そこそこ釣りはできたとしてもびしょ濡れだなぁ...
でも夜は焚き火ができないから服は乾かせないなぁ...
とりえず着替えは持ってきてはいるけど...
飲みはテントの中かぁ...きついなぁ。
なんといっても明日の山越えが雨になるのはつらい! ←シュミレーション中(笑)
ということで全然楽しくありません!(キッパリ)
そもそも過去の経験からして雨の中に渓に留まって良かったと思えたことは、
翌日に晴れたということぐらいで他にいいことはありませんでした。
やはり渓遊びは雨が降らないのが前提なんだと思います。
明日の晴れが期待できないなら、やはり撤収しかないという結論を出しました。
ここまで来ておきながら...苦渋の決断だったと思います。
そうと決まればさっさと撤収です。
...とその前にちょっとだけイィでしょ?(笑)
ということで少しだけ滝下をやってみることにしました。
あっ、釣れました。
9寸クラスです。やっぱりいますね。
ウヒョヒョ...... ←あれ元気ないね?
魚の顔も見れたのでよしとしました。
ということで少しずつテン場をかたずけます。
それにしてもタープを張っておいて本当に良かったです。
おかげであまり装備類を濡らさずにすみました。
写真はテントを張っていた場所です。
この滝も見納めです。
一泊だけの付き合いだったんですが、
帰る時になんか妙に寂しい気持ちになりました。
この渓に対しての個人的な思い入れがそうさせたのかもしれません。
広河原の様子です。
周りの山は霧に煙っていました。
下りてきた支流の出合いです。
ではボチボチ行きますか。
同じ支流をまた登り返します。
実はこの時に雨が止んで日が差しました。
もしかして晴れるのか?と思いましたが、
すぐまた降ってきて、結局、降ったり止んだりでした。
下の方はしばらくガレています。
この辺は荒れているせいか魚影を見かけません。
渓相が復活したところです。
この落ち込みには良型の魚がいました (^^)
だいぶ登ってきました。
ちょうど雨が止んだので休憩も兼ねて
少しやってみることにしました。
釣れました。
たいしたサイズではありませんでしたが (^^;
二俣まで戻ってきました。
この少し手前まで魚影がありました。
もしかしたらまだいるのかもしれませんが、
これより先では見かけませんでした。
最後の滝です。
これを越えると稜線は近いです。
最後の藪を抜けて稜線に出ました。
さぁ、それでは下山を開始します。
下り始めると小康状態だった雨が本降りとなりました。
まるで追い立てられるように下りていきました。
更に雨は途中で土砂降りに変わりました。
どれぐらいの降りだったかというとあのまま渓にいたら、
増水の憂き目にあっていただろうと思うぐらいの降りでした。
カメラのレンズが濡れて綺麗に撮れませんがご勘弁下さい m(_ _)m
こちらもずぶ濡れで大変だったものですから (^^;
それにしても最後のほうで急な下りが続く所は大変でした。
途中まではなんともなかったんですがここで足に結構きました。
道も雨で滑りやすくなっていて数回転びました。
でも小屋まで戻ってきて安心します。
ここまで来ればもうすぐです。
あっ、林道が見えましたね。
そしてゴールイン!! \(^O^)/
それにしてもこんなに雨が強くなるとは思いませんでした。
やっぱり戻ってきて正解だったと思います。
今回はご覧のとおりロクに釣りもせず酒だけ飲んで帰ってきました (^^;
でもそのおかげでルートや時間も掴めましたし、
二泊三日あればいつでも行ってこれることもわかりました。
最初から全てがうまく行けばそれに越したことはありませんが、
自然が相手なのでいつもうまくはいきません。
また、もっと条件の良い時に再チャレンジできたらと思います。
それに楽しみはとっておくものだと思いますしね。
なぁ〜んちゃって!(爆)
でもいつか本当にまたあの場所へ行きたいものです。
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