信用の無さは「北星史上ナンバー1」との呼び声も高いイシグロタツヤ。付き合って数ヶ月のチャモアペットにも、「イシグロ、しんようできない」と言われる始末。「誰もセコンドにつかないのでは?」との懸念もあった。とりあえず私とチャモアペットは、試合1時間半前に到着。しょうがないから、準備を手伝ってやった。
だが、楠本勝也は、まだ姿を見せない。
石毛慎也も、その影さえ見えない。
試合開始直前。
楠本勝也が到着した。
だが、石毛慎也は、まだその姿を見せない。
そうこうしているうちに、試合が始まった。人格は幼稚園児並みだが、実力は確かなものがある石黒。デビュー戦の選手を相手に、実力の差を見せつける。ローキックを中心にダメージを与える。倒れた相手にも、攻撃はやめない。1Rが終わり、「格闘技は喧嘩だ!」とぶつくさ言いながらコーナーに戻ってきた。
ホントにうるさいな(困)
そして2R。完全にローが効いてしまった相手に対し、さらに追い打ちをかけ、ついにレフェリーは試合をストップ。「完勝」と言っていい結果を残した。
だが、石毛慎也は、まだ姿を見せない。
石黒が控え室に戻り、独演会が始まった。うるさいので耳栓をしていると、そこへ
石毛慎也がようやく現れた。
井上玄斗も登場した。
「道がわからなくて…」と言い訳を繰り返す石毛慎也であった。大人の世界は非情なのだよ、石黒君。
イシグロタツヤの人間性がうかがわれる、そんな一戦だった。おわり。
バカにつかる薬やなし